DeNAとZMP、IoT自動運転によるロボットタクシー事業挑戦は何が魅力か
久々におおお スゲー!!と思わせてくれました
DeNAの守安さんの発表です・・・・
<出所 テックインタビュー >
昨日のヤフーのトップニュースは「DeNAとZMP、IoT自動運転によるロボットタクシー事業挑戦」でした。
ZMPの自動運転に関する技術と、DeNAのインターネットサービスにおけるノウハウを連携させることにより、自動運転技術を活用した旅客運送事業の実現に向けた研究・開発を行う株式会社ロボットタクシー(仮)を2015年5月29日に立ちあげます。両社の合併会社でありディーエヌエが66.6%、ZMPが33.4%を出資します。人事は会長にZMPの谷口恒社長が就任、社長にディーエヌエ執行役員の中島宏さんが就任されるそうです。
既にDeNAの20人が自動運転にかかわっているそうです。また今回の提携の主体は明らかにDeNA側にあります。(きっと創業者の南場さんは心配で心配で仕方がない状況でしょう)
ZMP
■ ネットサービス多角化の背景
DeNAもグリーなどと同様、技術の移り変わりの早いIoT環境の中でガラケーゲームからの脱却に苦労しています。無料メッセージサービスのDeNAが無料メッセージサービス「comm」などLine対抗サービスを打ち出しましたが失敗し、グリー同様ヘルスケアや旅客予約アプリなどモバイル機器上の多様なサービスアプリ(サービス支配論理)を試そうとしています。解り易く言えば「サービス支配論理」によりモバイル上のインターネットサービスの多角化を狙っていると申せましょう。確かにこの面ではDeNAはプロ野球(横浜ベイスターズ)の買収も含めて多数の実績があります。
しかしこれだとリアルワールドにおける旧来的な日本企業による事業の多角化とあまり変わり映えがしません。
■ とてつもなく構想が大きい!!
しかし今回の「IoT自動運転によるロボットタクシー事業への挑戦」には明らかに違う意味合いが読み取れます。
以下ヤフーより引用
「現在、メーカーは自動車販売によって大部分のビジネスが成り立っています。だから、インターネットが絡むような革新的な新規事業に大規模な研究開発投資を行わないのは当たり前です。」
引用終わり
■ DeNA守安功「"失敗したら死ぬ"覚悟で自動車事業・・」
DeNA守安社長の言葉は「既存の自動車企業はIoT自動運転に本気で投資できない」、「故ならションのジレンマがあるからだ!!」と聞こえます。
そしてインターネット上のサービス企業であるDeNAの強みを「ピードと分析力である」主張しています。
そして「失敗したら死ぬ"覚悟で自動車事業・・」となるわけです。(ここだけ日本的ですが)
一言で言えば今回の案件はスィーブ・ジョブズさんや孫正義さん並みに構想が大きいのですよ。(成否は別として)この点はとっても大きな魅力を感じます。
■ 日本メーカーが拒否すればドイツメーカーや米国勢に売ればよい
恐らく自動運転の実験は米国のカリフォルニアなどで実施するのでしょう。また日本メーカーが興味を示さなければ欧州や米国、アジアの自動車会社と組めばよいと思います。
ちまちました多角化構想よりもこの位スケールが大きい話を聞くとスカッとしますね。
★★DeNA守安功「"失敗したら死ぬ"覚悟で自動車事業に参入します」
★★ DeNAとZMP、自動運転技術を活用したロボットタクシー事業の実現に向けた合弁会社を設立