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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

米国小売展、秀逸なニーマンマーカスのスマートミラー

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鏡よ鏡、世界で一番美しいドレスの色はなーに?

 えっとねええ 、白雪姫はローズレッドだけどお妃さまはインディゴブルーですよ・・・

そうなんだああ・・・私も齢なのね 涙)

いえいえ、気品の問題です・・はい

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<出所: ニーマンマーカス>

 では様々な衣装を比較してみましょう・・・はい

 えっとついでに彼氏とのペアールックも選んで~~

 私は彼氏も紹介してほしい・・・ むむ、そそれはあああ・・ちょっと・・・汗)

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<出所: ニーマンマーカス>

 スマートミラーの動画です。(これ見ないと・・・)

MemoMi - The World's first Digital Mirror

 

さて本日筆者が「これは面白い」と思っていますのが、小売りのニーマンマーカス、インテル、スタートアップのMemoMiが共同開発したスマートミラーです。

ドレスルームで試着中のドレスの色をタブレットで一瞬で他の色に転換します。原理は簡単で「ドレスルームで写し出している動画にイメージプロセシングをかけてドレスの色を変換」しているだけです。現在のスマートミラーのモデルではイメージ・プロセシングがクラウド側ではなくローカルに実施されています。インテルのアトムプロセッサーのパワーですね。試着ルームに持ち込んだドレスの色を赤から緑、ブルーなどにさっと変換します。また数秒間の動画が撮影できるため、様々なドレスの色や試着ドレスを同一画面上で見比べたり、ソーシャルネットワークに投稿もできます。彼氏に動画送ってあとでニーマンマーカスのネット通販で買うのもありだそうです。既にサンフランシスコなど10店ほどの店舗に設置され始めています。インテルのアトムプロセッサーですね。

これまで日本メーカーなどが、目の前の消費者の姿を撮影しながらAR(拡張現実)で試着すると言う方式のデモを良くおこなっていました。それが子供っぽく見えるマートミラーです。

スマートミラーはインテルのスマートテレビ発想

実はインテルの「スクリーンヒューチャー」と言う書籍に詳しく書いてあるのですが、動画の中の登場人物をオブジェクト認識し、ドレスの色を変えると言うのはインテルのスマートテレビの発想でした。昔、筆者も「スマートテレビで何が変わるか」を書いた時に詳しく調べたことがあります。その後インテルは一旦、スマートテレビから撤退し、その技術がスマートミラーに生かされていると言う訳です。

IoT時代にはすべての鏡がスクリーンになる

昔、物語の「白雪姫と7人の小人」の中で悪い妃が「鏡よ鏡・・・世界で一番美しいのは誰?」と聞くシーンがありますが、あれを実現したのがスマートミラーです。鏡は妃の衣装を整えたり、白雪姫の現状を映し出すテレビになったりします。それと同じようにスマートカーの場合には、フロントガラス、バックミラー、サイドミラーなど全ての鏡がスクリーンに化けようとしています。(CES2015デモ)同じことが自宅の鏡や小売店のドレッシングルームの鏡でも起ころうとしています。

その内、「鏡よ鏡・・・このドレスに相応しい彼氏の服装を教えて」とかカップルでのアドバイスもなされるのでしょうか?それとも「デートの相手を紹介して?」まで行くのでしょうか。こうして現代の白雪姫やシンデレラ物語が始まります。昔のシンデレラの場合、プリンスがガラスの靴(スマートシューズ)にシンデレラの住所を教えてと質問して「個人情報だから駄目」と苛められたのでしょうか?^^

全ての鏡がスマートミラーに変化を始めたと言うお話です。

★★Say What? Neiman Marcus piloting smart mirror for its stores

★★The end of fitting room queues? Smart mirrors lets you virtually try on clothes and order drinks

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