サムスン電子IoT戦略はアップルそっくり、アンドロイドでなくタイゼンOSを全面採用
よく見るとグーグルのアンドロイド戦略より明らかにアップル戦略に近いです・・・サムスン電子がIoT戦略を発表しています。タイゼンOS一色・・・・えええええスマフォもいずれ!!?
<出所 サムスン電子>
サムソン電子の発表が凄いです。同社のIoT戦略ではアンドロイドOSでなくタイゼンOSを全面採用すると発表しています。2015年からスマートホーム関連、スマートテレビなど全面的にタイゼンOSを採用するようです。スマートフォンにおいてアンドロイドOSのトップ販売企業ですが、IoTに於いてはある意味で独自OS(誰も採用していないオープンソースOS)を採用し、それをオープンソースとして広げていく戦略です。一方LG電子は2015年からスマートテレビでWebOS、パナソニックはファイアーフォックスOSを採用します。両社も同様にIoT戦略においてサムスンの後を追うのでしょうか。
■ タイゼンOSとスマートシングズの組み合わせ
2017年には自社製品の90%、2020年には100%とIoT化する(全製品をインターネットにつなぐ)と発表している韓国サムスン電子は、アンドロイドOSでは無く、自社製品には全てタイゼンOSを選びました。タイゼンはオープンソースのOSと言ってもこれからサムスン自身が普及させる為、実質クローズに近いOSと言えます。一方オープン戦略に関しては、買収したスマートティングズの各製品の接続相手製品のOSを限定しないというオープン戦略をとります。今後はこう言ったやり方が流行るのでしょうか。アップルの戦略であるMFIプログラムを経由してスマートフォン(アイフォン)の接続相手のOSを限定しないという方針をフォロウしたイメージです。オープンソースOSで連合を組むアンドロイドのオープン・ハンドセット・アライアンス方式とはだいぶ様相が異なってきました。サムスン電子の戦略は寧ろアップルに似てきました。
■ アンドロイドOSの問題点
サムソン電子はアンドロイドOSを採用したオープン・ハンドセット・アライアンス方式においてスマートフォンの市場を押さえ、トップ企業に成長しました。しかしアンドロイドOSと言うプラットフォームの世界では中国勢が後から追いかけて2014年には惨憺たる結果になっています。(それでも販売首位ですが)IoTでは同じような失敗をしないと言う決意の表れでしょう。やはりグーグルが最終的に得をする世界とみているようです。しかしアンドロイドと離れて消費財のIoTで勝てるでしょうか。どうもスマートフォンも最終的にはタイゼンOS中心に販売したい意向のようです。
一方ソニーはスマートテレビをアンドロイドTVにするなどアンドロイドOSに固執しています。
■ IoTはアップル類似戦略が支配するのか
GEは産業インターネット(IIoT=産業のモノのインターネット)においてアンドロイドOS、オープンハンドセットアライアンスに近い戦略(DBソフトのデータレイクなどを出し、パートナー企業を募る戦略)を採用します。一方サムスン電子やLG電子はアップルに近い戦略の方向に動いています。どちらが時代に適しているのでしょうか?とっても面白いことになってきました。
★★Samsung is Bringing Tizen to Internet of Things Products