国内テレビ放送業界への黒船、ネットフリックスが2年以内に上陸発表
ネットフリックスの上陸は、日本放送業界への黒船と言われ始めています・・・
<出所: BBC>
ネットフリックスの独自番組「ハウスオブカーズ」は、一般テレビ番組を差し置いて去年も今年も
ゴールデングローブ賞を取っています。何時どこで誰が何を見ているか、どんな監督や俳優が好まれて
いるかなどビッグデータ分に基づいてテレビ番組を作った成果です。
<出所 ビジネスインサイダー>
2年以内に日本に上陸します・・・国内放送業界に「黒船」と恐れられ始めています・・・うーむ
<出所:wiki >
昨年秋(10月頃)から国内のテレビ放送業界で黒船騒動が起きています。ネットフリックスが日本上陸を仄(ほの)めかして以来、何時日本上陸するのか戦々恐々です。その動きが放送法改正に基づくNHKによるインターネット・サイマル放送(ラジコ型)2015年4月開始と共振してインターネット放送が俄かに注目されています。
一方米国では地上波やCATV、衛星放送、地上波からインターネットサイマル放送の流れが加速しています。(デイッシュネットワーク、HBO GO、CBS、ABC、NBCなどなど)OTTサービスと呼ばれるインターネット放送の充実は、やっと本格的なスマートテレビ時代の到来を意味します。これが「モノ支配論理からサービス支配論理への移行」です。インターネット経由であらゆるスクリーンでテレビの視聴(月額6ドルのCBS ALL ACCESSのようなライブ、月額9ドルのネットフリックスのようなオンデマンド)が出来る時代が到来します。
なお、ネットフリックスは映画やテレビドラマの有料提供サービスです。既に米国内では39百万契約を誇っており、約1億契約のCATVなど有料テレビ業界が縮小に転じています。
■ 一段落の中南米、欧州市場展開
海外展開は2010年から開始しており、既に合計約20百万契約を獲得しています。カナダを経て、2011年ブラジルなど(カリブ海地域、メキシコ、中南米)、更に2012年正月から英国及びアイルランドで開始された欧州へのネットフリックスの市場展開は、オランダ、スカンジナビア三国を経て2014年、フランス、ドイツ、オーストリアなど欧州6か国への展開が終了し、更にスペインやイタリアが候補に上っています。基本は欧州展開の第一弾は終了しました。
■ アジア圏に進出決定
更にネットフリックスは2014年11月、2015年における豪州、ニュージーランドへの進出を発表しました。その次は韓国か中東か、日本かなど米国では様々な予測がなされています。
そしてアジア圏を含むグローバル展開(約200か国)を2年以内に終了すると述べています。
■ ネットフリックスは2年以内に国内登場
2014年10月―12月四半期決算に於いて全世界への展開を2年以内に終了すると発表しています。気の早い放送関係者は2015年の5月などと予測しています。著作権など権利が煩くなく、比較的早い時期から見逃し放送がインターネットで普通に視聴できた韓国の方が先だと思われますが、日本にも同時に登場しても全く可笑しくない状況です。
■ NHKのサイマル放送との連動ショック
2015年4月からNHKによるほとんどサイマル放送がインターネット上で開始されます。その為民放連の会長は、民放でもインターネット無料見逃し放送を検討するとまで踏み込んでいます。その動きとの連動、また4Kや8K放送に関しては、ムーアの法則を追い風として米国ではネットフリックスなどインターネット放送の方が実質的に先に立ち上がっています。
20011年7月の本格的な放送デジタル化が開始されました。その後デジタルテレビが売れない家電崩壊が続きました。そしていよいよ放送業界の版です。ネットフリックスの黒船騒ぎと相まって、国内放送業界はテレビのデジタル化の本当の恐ろしい意味を、今さら噛みしめていると思われます。
★★Netflix Predicts That It Will Wrap Up Its Global Expansion In Two Years
★★Netflix Beats On Earnings -- And The Stock Is Soaring