ドラッグストア二社のアップルペイ阻止は米国小売り業界の悪あがきか・・・・
いえね、アップルペイ使いたいんだけど・・・小売り連合(MCX)には業界のペイメントシステム「カレンシーの仕組み」しか使っちゃだめっていう「排他条項と罰金」があるんだよ・・・しょうがねえなあもう・・・とアップルペイを禁止したドラグストア二社・・・
クレジットカード会社を支持するアップルは許せん・・とウオルマートもアップルペイに反旗
アップルペイ何するものぞ・・・天下無敵の小売り連合艦隊は行く・・・
<出所:http://en.wikipedia.org>
あのねええ・・・業界のモザイクシステムがアップルなんかに勝った事例はないでしょ・・・ばかだなあああ・・とドラッグストアのウオルグリーンはアップルペイを全面活用開始・・・
<出所:ウオルグリーン>
所詮、これは・・小競り合いに過ぎない・・とアップルペイ考案者のクックさん
<出所:ビジネスインサイダー>
なんか使いにくそうです・・・小売り連合MCXの「カレンシー」
QRコードの読み取りに手間と時間が・・・・^^
<出所:テッククランチ>
アップルによる支払いサービス「アップルペイ」の活用が2014年10月20日開始されました。スマートフォンによる本格的なモバイル支払いサービスであり、2105年に出るアップルウオッチも対象機器です。お祭り騒ぎが起こっておりメディアは既にモバイル支払いのトップに躍り出たと報じています。
さてアップルペイを阻止する為、ライトエイドとCVSのドラッグストア二社がNFC機能を外し、採用しないと宣言しました。両社は暗にアップルペイを支持していましたが方向転換です。
アップルペイはプロセス・オペレーションの天才、テイム・クックCEOの作品だと言われています。これは注目です。
■ ウオルマートを中心とする小売り業界の抵抗
安売り戦略のスーパーマーケットであるウオルマートは21世紀初頭から「クレジットカード会社に支払う2-3%の手数料を商売の邪魔と考え、それを避けるために小売り企業連合(Merchant Customer Exchange (MCX))を結成し、モバイルペイメントシステム」を考案して来ました。小売り業界の中でPOS端末により顧客の銀行口座から直接、支払い金額を引き落とすモバイル・デビットカードを目指した訳です。ウオルマートの元CEOのLee Scottさんは「ビサカードにひと泡吹かせたいだけだ。MCXの成否は興味ない」とまで言い放ち、(薄いマージンから手数料を取る)クレジットカード会社への恨みを述べています。(USATODAY紙)
小売り連合MCXはスマートフォンが登場し、普及が本格化したのを見て、2011年にPaydiant を買収し、具体的なモバイル決済の仕組み開発に打って出ました。これはQRコードを中心とした取り組みです。そしてウオルマートを中心として家電チェーン店のベストバイ、ターゲット、シアーズ、セブンイレブンなどが加わった小売り業連合MCXが推進しているモバイルペイメントサービスの仕組み「カレンシー」の開発が進み、2015年中のサービス開始を目指していました。
小売り業連合MCXには「カレンシー以外の仕組みやサービスは利用してはならない」と言う罰金付き($250,000 から $500,000 の参加金の没収)の排他条項があります。その為、暗にアップルペイを支持していたライトエイドとCVSのドラッグストア二社が反旗を翻さざるを得なくなりました。
■ 使い辛い「カレンシー」、所詮、小売り業界のモザイクと利害の防衛
様々な記事が出ていますが、「QRコードを活用した「カレンシー」は処理に時間がかかり、使いにくいだろう」とか「所詮、小売り業界の利害の為にクレジットカード会社に対する対策優先であり、顧客の為を考えていない仕組み」とか酷評されています。アップルのCEOテイム・クック氏は「ドラッグストア二社の抵抗を小競り合い」と表現しましたが、各メデイアやテックブログは「悪あがき」と表現しています。何故ならアップルのようなサプライチェーン設計の天才企業、それもプロセスイノベーションの天才、テイム・クック氏が作り上げたようなアップルペイの仕組みに業界のモザイクシステムが勝った例は無いからです。(音楽業界や書籍業界の電子書籍など)ハリウッドのウルトラバイオレットが良い例でしょう。指紋一つの認証で支払いが行われるアップルペイに勝てるとは思われません。
また小売り業連合MCXは、サービスも完成しておらず、クレジットカード会社への対抗が主目的の為、サービス利用に大幅割引を付けられません。アップルペイ、そしてアップルペイの成功により次第に伸びると予想されるグーグルウオレットに対して、顧客にとって全く魅力が無い仕組みと言う事になります。
一方同じドラッグストアでも全米8千店を有するWalgreensは全面的にアップルペイを活用しています。これはサービス面で差が付きますね。同然、顧客はサービスが良いアップルペイを支持するでしょうから、売り上げに影響します。
■ アップルペイやグーグルウオレットが成長するだろう
過去の例から見てどう考えても業界連合のシステムがアップルに勝てるとは考えられません。従がってアップルペイやグーグルウオレットが成長すると考えるのが自然でしょう。
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