グーグルの売り上げ、収益の成長が鈍化したのには訳がある・・・
あああああ・・確かにペイドクリック広告のクリック数が下がって稼げなくなってきてる・・@@ 橙色のカーブに注目です・・・
<出所:ビジネスインサイダー>
いいんですよ・・まだゆとりがあるし・・・未来の夢に大きくかけるんだああああ・・・ラリーページCEOはそう言ったイメージでしょうか?
<出所: :ビジネスインサイダー>
おいおい、まずいぞ・・・アマゾンが買い物広告をもっていってる・・・@@
と浮かぬ顔をしている会長のシュミットさん・・・
<出所:http://phandroid.com>
2014年第三四半期のグーグル売り上げの成長率は19.5% でした。これは大方の株式アナリストの予測を下回っています。Macquarie ResearchのBen Schachterさんによれば、これは2009年以来の低い伸びだそうです。(19.5%は結構、高いと思いますが、それでもグーグルの過去の急成長から見れば成長率は明らかに鈍化しています)第三四半期の売り上げ実績は 165億2000万ドル 予測は165億9000万ドル、一株当たりの利益は実績が1株当たり6.35ドル、予測が1株当たり6.54ドルでした。その結果、株価は3%下がっています。グーグルプレイストアなどのその他カテゴリーは順調に成長している為(全体の11%、予測は10%)、明らかに主力の検索広告ビジネスが頭打ちになり始めています。現在のグーグルは古い広告一本やりの収益構造のようです。
■ 問題はペイドクリック数の成長とペイドクリック広告単価
さてグーグルは大部分の売り上げ(89%)を広告に頼っています。問題はペイドクリック数の成長がわずか17%(前四半期比2%増)であり、しかもペイドクリック広告単価が前年同期比から2%下がった点でしょう。(但し、前四半期比では変化なし)株式アナリストはペイドクリック数の成長率を22%と予測していましたからこれは大きなショックです。(実績は17%)但し、広告単価に関しては一部アナリストは5%減を予測しており、(2%減が実績ですから)それよりはましだったと言う事かもしれません。
■ モバイルシフトの打撃
グーグルの広告単価が最も高いのはパソコンを主体としたon the Web(ブラウザー)広告です。ところがところがインターネット広告が次第にモバイルへとシフトする中で広告単価が下がり始めています。その理由はブラウザー広告では無く、ネイテイブアプリのインアップ広告が主流となり始めている点です。パソコンからモバイルへ、ブラウザーからアプリ広告へのダブルシフトがボクシングのボデイブローのように次第に効いてきています。
■ ショッピング広告はアマゾンに移動
既にグーグル会長のエリック・シュミットさんが決算発表前に述べたようにショッピングの検索はグーグルでは無く、いきなりアマゾンに行くようです。それが響いていると言う指摘もあります。ComScoreによればアマゾンの検索は2012年、73%も伸びているそうです。
■ モバイル広告ではソーシャルシフトに食われた
フェイスブックやツイッターがモバイル広告で成功しているようにモバイル広告では明らかにソーシャルシフトが起きています。またスナップチャットなどがモバイル広告に本格的に出て来ました。早晩、LINEやWechatなども米国で広告を開始します。
■ おまけの理由・・・・グーグルはかっこいい将来に投資し過ぎ
最後に指摘されているのは、グーグルはクラウド投資やグーグルプレイなどその他カテゴリーへの投資よりも無人運転やロボットなどかっこいい将来にお金を投資し過ぎ(将来の夢にばかり投資している)と言った見方です。
モバイルに関してはアンドロイドでプラットフォームを抑えたグーグルですが、プラットフォームに基づく直近のお金儲けはまだまだアップルの足元にも及ばないようです。古い広告一本やりのグーグルの未来は、さてどうなるのでしょうか?
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