スマフォ・タクシーのUberなどがサンフランシスコのタクシー業界を破壊・・
これは・・・・明らかにサンフランシスコのタクシー業界は縮小しています・・・うーむ、アマゾン対ボーダース(倒産した書店チェーン)の時と何が違うんでしょうか?
<出所:San Francisco Metropolitan Transportation Agency>
スマートフォン呼び出し、フリーランスの運転するタクシーLyftが好まれる訳
<出所: ヴェンチャービート>
サンフランシスコのタクシー業界も崩壊するのか
<出所: http://www.sfexaminer.com/>
IOT時代の戦いの特長は空中戦では無く、アナログ主体、且つ地上戦・・・地域の陣地の取り合い・・・ 攻めるUberやLyft、サイドカー・・・・
<出所: Uber、Lyft >
シェア―の経済が繁茂する中 フリーランス運転手の奪い合いも激しい
<出所:テッククランチ>
スマートフォンから呼び出すUberX やライバルのLyft、サイドカーなどフリーランス社会を背景としたシェア―の経済がタクシー業界を崩壊させようとしています。米国はサンフランシスコ市交通局(San Francisco Metropolitan Transportation Agency)が調査結果を発表しています。それによれば2012年3月、タクシーあたり月1424件の乗車があったのに対し、2014年7月には504件に大幅減少しています。約三分の二に近い業界規模の縮小です。
サービスの良さと言う点からもUberX やLyftは呼び出しから92%が10分以内に到着し、一方タクシーは16%だそうです。37%のタクシーが20分以上待たしています。また調査の39%が「ライドシェア―が気に入っている」とコストの安さを評価しています。
米国や欧州などでUberXのようなスマートフォン呼び出し新興タクシーサービスが既存のタクシー業界と地方自治体や裁判所まで巻き込んで揉める訳ですね。
これはアマゾンによるサーキットシティの倒産や書店のボーダースの倒産を想起させます。(主体はアマゾンの空中戦です)
■ ネット単独で無くネット+フリーランス社会の破壊力
サンフランシスコの場合、正規のタクシーはタクシーライセンス(メタリオン)が必要ですが、UberXやライバルのLyft、サイドカーなどの場合には、フリーランスのドライバーが活躍しています。日本でも会合でお酒に酔った時、自家用車を運転して家まで運んでくれる「運転代行のビジネス」が立ち上がっていますが、あれのタクシー版です。
上記のアマゾンの事例やネットフリックスがブロックバスターを倒産に追い込んだパソコン+ネット時代の事例では、ネットがアナログ店舗を破壊しました。しかし今回のスマートフォン呼び出しタクシーの事例は、アナログ同士の戦いです。判り易く言えば「既存のタクシー業界対ネット(スマートフォン)呼び出し+フリーランス」の戦いの帰結と考えられます。IOTの時代にはアナログ要素同士の戦い、それも地上戦が全面に出ています。それを如何にネットが支援するかと言った様相を呈しています。思えばスイスの腕時計業界は「アナログのファッションでは、アップルウオッチに負けない」と言っており、既にデジタルに吸収された「時間」に関しては興味もありません。
タクシー業界の場合には正規社員のタクシードライバー対フリーランスのスマフォ・タクシードライバーの戦いになっています。そしてフィリーランスのドライバーの方がサービスが良く、概してコストも安いとなっています。
(日本ではこう言う状況になっていないのが残念です)
社会変化を巡るアナログ同士の地上戦をネットが支援する面白い時代になってきました。
★★ The rise of Uber and the demise of taxis, in one chart
★★Report says SF taxis suffering greatly
★★Two new studies show why Uber makes cities more productive and less congested