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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命とスマートテレビ、何故ゲーム機がスマートテレビの一番手か?、米国映画のストリーミングサービス、ネットフリックスはソニーのPS3と相性が最も良いと発表!!

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<序文>

 2011年中に筆者も目を凝らして観察していましたが、どの記事やレポートを読んでも欧米の実質的なスマートテレビはゲーム機+デジタルテレビの組み合わせです。

 

このたび、米国の有料ストリーミングサービス(映画や前シーズンのテレビドラマ)トップ企業のネットフリックスのヘースティングスCEOの発表では、ネットフリックスの視聴にはソニーのPS3が活用されており、パソコンより見られているというものでした。20125月には他の調査でマイクロソフトのXbox360が最も動画視聴に活用されていると報じられていましたが、いずれにしてもゲーム機がサムスンなどのスマートテレビよりも実質的に活用されているのは確かです。

 

でも何故スマートテレビ=実質ゲーム機なんでしょうか?

 

★★ Watching Netflix on a Big Screen? You’re Probably on a PS3.

 

★★ Microsoft’s Sneaky Success: The Xbox Is the Most Popular Video Player in the U.S.

 

Netflix_ps3

  <出所:allthingsD>


<使い勝手や操作性はサービスの内>

 スマート革命は「モノ支配論理」から「サービス支配論理」への大きな転換を促しています。最近、パソコンの販売台数が減少しているというレポートがありましたが、パソコンは「プロ向きの機械であり、素人には操作性に難がある」のが実態です。スマート機器はアップルの天才的な操作性改善能力がリードし、素人にも活用できる多数の「バカチョンカメラ」デバイスを作り出しています。デバイス側(スマートデバイス+クラウドサービス)に機械学習などのインテリジェンス=スマートさを持つ為です。

  操作性の改善は重要なサービスの一環です。使い勝手がHTML5よりも微妙に良いだけのアプリに対して生活者が多少のお金を喜んで払う時代です。

 

テレビに話を戻しましょう。有料のCATVを活用されている方々はよくご存じですが、リモコンに多種多様なボタンが付いていて非常に操作しにくいという特徴があります。筆者が契約している某社などは、「コールセンター」を充実させて操作性の指導にあたっている位です。

 

ましてやスマートテレビになると初代グーグルテレビにおいては「まるでパソコン並みの操作性」「とってもボタン一つで動くテレビではない」と酷評されました。

 

それを一定解決したのが各ゲームキ(XBOX360PS3Wii)などの音声操作やジェスチャー操作でした。流石に複雑なゲームに対処するだけあって操作性は洗練されています。その音声操作やジェスチャー操作がスマートテレビの番組発見、番組操作に活用されて、成功しています。

 

<アップルテレビの操作性に注目>

 スマート革命における「サービス支配論理」、特に操作性の改善となればアップルの十八番です。2013年には改善型ゲーム機とアップルテレビの本格版との戦いが始まると言うのが大方の予測です。

 

面白くなってきました。ワクワクします。


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