スマート革命とクリスマス、サンタ追跡サービスのスポンサーがグーグルからマイクロソフトに交代した訳
<序文>
2007から2011までの間、米国政府機関であるNORAD(The North American Aerospace Defense Command)によるサンタ追跡プログラムのスポンサーをして来たグーグルに代わって2012年はマイクロソフトがパートナーに選ばれました。グーグルとは合意の上での交代だそうです。しかし3DのグーグルアースやYouTubeの活用は残るそうです。既にサンタの追跡の主体はパソコンからスマートデバイス中心へと移っています。マイクロソフトも良く空軍を説得したと思います。
光栄あるサンタ追跡プログラムのパートナーに選ばれたことは、「Windows8に神の御加護を!!プレゼントを!!」というマイクロソフトの願いが天の神様に通じたのでしょうか?
世界中の子供達や若いカップルが楽しみにしているサンタ追跡プログラムです。何しろ2009年、米国AT&Tがスマートテレビのアプリを立ち上げた際、一番に開発したのは、サンタ追跡アプリだったのを筆者は良く覚えています。
<出所:NORMAD>
★★ Why Did Government Santa Tracker, NORAD, Ditch Google For Microsoft?
★★ This Year, NORAD Tracks Santa With Microsoft & Bing, Not Google
<マイクロソフトの熱意>
マイクロソフトは、年末のサンタ追跡プログラムの為に地図サービスや検索サービスのBing、更にWindows8のアプリも提供しています。サンタ追跡プログラムへの参加は検索サービスとWindows8と地図サービスのプロモーションにも貢献します。だからどうしてもパートナーの位が欲しかったんだと思います。
<グーグルは交代に同意>
グーグルにしても政府機関のパートナーの地位を一社で独占する訳にはいきません。グーグルとしてはアップルの地図騒ぎで「グーグルの地図の優秀性」は十分iPhoneユーザーなどに対して宣伝しました。またサンタ追跡プログラムはアンドロイド用のアプリも開発しており、Windows用のアプリをはるかに上回るダウンロードが実施されています。そうなればグーグルは、マイクロソフトにパートナーの地位を譲っても痛くも痒くもないと考えられます。
スマート革命が進展する中でゆとりのあるグーグルと焦るマイクロソフトの差が出た交代劇と言うところでしょうか。来年は地図が改善されればアップルが選ばれるのでしょうか?でもクックさんはそんな無駄はしないかもしれません。
しかし日本にはサンタは来ないのでしょうか?