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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

スマート革命とカジュアルシフト、2012年の米国大統領選挙でフェースブックよりツイッター、インスタグラムが好まれた訳!!

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 米国大統領選挙をソーシャルメディアの観点から見れば、結構、明確なトレンドが見えてきます。米国内ではフェースブックよりもインスタグラムやツイッターの方が使われたと言う記事が出ています。

 

ご存じのように2008年の前回大統領選挙はフェースブック大統領選挙と言われ、2012年にも相当使われていましたが、インスタグラムやツイッターの方が目立ったと言うことのようです。

 

一体、何が変化したのでしょうか? その理由を考えてみました。

 

★★ 勝利宣言もつぶやき、米大統領選で「ツイッター選挙」加速

 

★★ Obama’s Re-Election Was Big on Instagram, Too

 オバマ候補勝利の瞬間のインスタグラムの盛り上がり、

  まるでツイッター並み!!

Instagramelection

Barackobamaspeeches

<出所:マシャブル>

<何時でも何処でも・・・・ながら>

 

 2008年の大統領選挙は「一人一台のパソコン時代の産物」でした。その結果、フェースブックがオバマ候補を支持する場として注目されていました。

 

 しかし2012年の大統領選挙は、スマート革命下=「一人七台のスマート機器を時間と場所で使い分ける時代」で戦われています。スマート機器の時代にはどんどん行動する積極的な人々により多くのチャンスがあると言われています。(ノマッド型のプロシューマー)

 

 行動し・・・ながら・・・考える人々が使うスマートフォン、タブレット、スマートカーなどのスマート機器の特徴は「すぐ使える」「簡単に使える!!」要素=ユーザーインターフェースの要素が非常に重要だと考えられています。アップルの人気が高いのは操作性のよい、ヒューマンインターフェースの面で優れているからです。テレビですら半分居間で見て、残りをiPadで風呂で見ると言った行動的なスタイルが前提になり始めています。(二画面方式のスマートテレビ)

 

 さてこう言った視点で見てみると元来、アプリ中心のサービスであったツイッターや文字を打たないで写真だけで自己表現できるインスタグラムは、スマート革命時代の風潮=「何時でも何処でも・・・・ながら」に非常に良くあっているのがわかります。

 

 一方フェースブックは、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が認めたように、アプリの使い勝手の意味を理解せず、HTML5に注力しすぎてスマート革命への対応が一歩遅れました。その結果、米国の一部の大学では学生がフェースブックに興味を無くした、米国で参加者数が衰え始めたなどの指摘が一部で出ています。

 

<カジュアルさが特徴>

 さらに申し上げれば文字を長く打つよりも140字以内で完結するカジュアルなアプローチ、更に更に申し上げれば、文字など打たないで写真や絵文字で自己表現するメディアの方がスマート革命に向いていると考えられます。写真だけで自己表現したり、ラインのように絵文字で自己表現するのは、とってもカジュアルですね。

 

日本でインターネット選挙が解禁されたならば、さしずめラインなどの絵文字表現が流行ると言うことになるのでしょうか。

  

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