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モノの準備、技の準備、心の準備

ノーベル賞フィーバー!

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2日連続のノーベル賞受賞、おめでとうございます! 今回受賞した2件、個人的にとても面白いなぁと思って見ていました。

ノーベル医学・生理学賞の大村智さんは、すでにハッキリとした功績が出ていて、子ども達と一緒に写真に写る姿は、その恩恵を直接得ていない人も幸せにするチカラがあるなぁと。説明しやすく画像素材も豊富で、報道もしやすかったと思います。

一方で、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんの場合、ご本人も、何かがすぐに役立つものではなく、人類の知の地平線を拡大するような研究...と発言されている通り、メディアもその説明の仕方に頭を抱えながらの報道になったかと思います。

私もラジオでこのニュースを聞くたびに、「宇宙船の研究をしていたー...」と聞こえてきたので、宇宙船の研究か......ん??と何度も我に返るのでした。

さて、その梶田さんは埼玉県のご出身で、高校大学とずっと埼玉だったとのこと。ぃゃー今回は埼玉県出身の方、お住いの方のアピールが半端ない!(笑)ノーベル賞受賞者が少しでも関わっているモノがあれば、とりあえずアピールする、ということで...私も便乗させていただきます!(ちなみに、私も大学は埼玉県まで通っておりました)

梶田さんの受賞が決定した翌日、会社で「カミオカンデにマシンの納品に行ったことがあるんだ」と先輩から聞き、カミオカンデと自社製品につながりがあることを、恥ずかしながら初めて知りました。

どうやら、「スーパーカミオカンデ」の前に使われていた、「カミオカンデ」の稼働のために、先輩たちが奔走していたとのこと。(カミオカンデは、すでにノーベル物理学賞を2002年に受賞されている小柴昌俊さんが推進して建設したものですね。)

そしてスーパーカミオカンデも、確かに調べてみると、プレスリリースやWebコンテンツが存在していました。

■プレスリリース:
 東京大学宇宙線研究所様の新PCクラスタシステムを受注
 「スーパーカミオカンデ」によるニュートリノ研究を支える実験解析システム

■Webサイト:
 東京大学宇宙線研究所様 スーパーカミオカンデ



この喜びをFacebookへ載せたところ、さらに、社外の知り合いから、「カミオカンデのプロジェクトに関わっていたので現地まで納品に行ったんですよ」と連絡をもらい...。まさか!?と思って会社の先輩に聞いたところ、当人同士は特に連絡を取っているわけではないものの、確かに当時、彼らは現地にはいた、とのこと。1人で勝手に感動してしまいました。

自社の製品を使って研究をされている方がノーベル賞を受賞され、さらにそのプロジェクトに自分の知り合いが複数関わっていた、ということを知って、私の喜びは何十倍にも:-)

私は技術者でもなければ研究開発ができるわけでもないのですが、こうやって会社を通して社会に貢献できているというのは、感慨深いものだなぁ...と幸せ気分に浸るのでした。




<追記:2015年10月13日>

スーパーカミオカンデに興味津々!という方に朗報です。
日本科学未来館では、「ニュートリノの観測」というコーナーがあり、スーパーカミオカンデの10分の1模型や、スーパーカミオカンデの心臓部である光電子増倍管などが展示されています。
楽しく学べる展示やイベントが常時開催されておりますので、興味のある方は覗きに行ってみてください:-)

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