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保育参観:自分のことは自分で決めさせる保育

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この保育園を気にいっている理由のひとつは、園児に意思表示をはっきりさせることを大事にしていることだ。

今日は保育参観で、ちょうど運動の時間で跳び箱を飛んでいた。
一人ひとりの希望にあわせて先生が跳び箱の高さ(何段か?)と向き(縦おき、横おきか?)を調整しているのにびっくりした。

はるか昔の私の小学校生時代は、跳び箱の時間と言えば、皆が同じ跳び箱を、飛べようが飛べまいが、トライしていた。
クラスの人数も全然違う(私の時は50人弱、息子は10人弱のグループ)が、飛ぶ前に、園児の希望を聞いて、先生がそのとおりに飛び箱を調整するのは手間がかかる。
しかし、その手間を先生はかけてくださる。

6歳の息子の順番になった。
「5段がいい」
「縦がいいの?横がいいの?」
「どちらでもいい」
「どちらがいいか、自分で決めて」
「本当にどっちでもよい」
「でも決めて」
「じゃぁ、どちらかというと・・・縦」

「どちらでもいい」と言われたら、私だったら自分にとって面倒くさくないほうにしてしまうだろう。
でも、ここでは、自分の意思表示をしっかり果たすことを重要視するのだ。


さて、お昼の時間になった。今日はカレーうどんと、ひじきと、サトイモとみかん。
園児は皆何がどれだけ食べたいのか自己申告して、よそってもらい食べる。
当然ながら嫌いなものは食べたがらない。しかし、園はそれでよしとする。何をどれだけ食べたいのか意思表示するのが大事なのだ。
(全くゼロというのは・・・ということで、嫌いなものはほんの少しだけ入れる工夫はしている。)
その代わり、自分が意思表示して取った食べ物は全部食べるというお約束。

例えばひじきの嫌いなA君は、ひじきの煮物が全くほしくないのだが、何か食べるということで、
煮物に入っていたコーンを4つぶだけ頼んでいた(笑)
(かたや、ひじきの好きな息子は山盛り入れてもらっていた。)
A君は野菜の入っているカレーもほとんどとらず、うどんを少しだけ。
つまり、ほとんど何も食べていない。
これが親なら目を三角にして、「好き嫌い言わずに食べなさい!」とするところだ。
でも、これが園の方針。

今日はさらにカレーうどんをお代わりしてもりもり食べていた息子だが、2年前は、A君よりももっと食べものを取らなかった。
保育参観でびっくりして、「給食嫌いなの?」と聞いたら、「あのね、僕一番最初に食べ終わりたいから、ちょっとしか取らないことにしているの」(爆)

思わず、「そんな理由で食べないのはやめなさい!」と言った私だが、その後もほとんど食べない時代が続いていたようだ。
だが、そういう時期もいつの間にか終わっていた。


こういう園に5年もいられて幸せだと思う。あぁ、でももう残り1年ないのねぇ。(恐怖の1年生の壁が待っている・・・)

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