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雪の日に傘を用意することで、東京人になったなぁと思う

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北海道に住んでいたが、雪が好きだったわけではない。冬は寒いし、路面は凍っていてスッテンコロリンだし、それほどよい思い出はない。しかし、東京に来て、雪のない生活になじむと、勝手なもので雪が懐かしくなる。

上京して間もない頃、「昼ごろから雪が降るでしょう」と天気予報。「今日は寒いものね。東京で雪が見られるなんて!」と少々うきうきして、外出。

しばらくすると雪が舞い降りてきた。「あ~、雪だ!」と空を見上げて、少々感傷的に。

そして・・・えらく、ひどい目にあった。ずぶぬれになったのだ。

友人には「天気予報は雪って言ってたのに、どうして傘をもっていないの??」とびっくりされた。

そう、東京の雪は粉雪ではない。北海道にいる時のように、コートをパタパタとはたくつもりだった私は傘も持たずに出かけていたのだ。

あれからかしこくなった私は、今日の雪にもバッチリ対応、用意した傘をさして、息子を迎えに。
しかし、右手で傘をさして、左手で息子を抱っこしていたら、あまりの重さに挫折。
結局息子の手を引いて歩かせていたら、息子は嬉しそうに空を見上げながら、25年前の私のようにどんどん濡れていくのでありました。息子よ、許せ。

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