オルタナティブ・ブログ > マリコ駆ける! >

翻訳・WEB・キャリアを極める?楽しく正しく新しい会社経営&オリンピックへの道?

ピアノ:ずるするために一生懸命

»

小学生の時にピアノを習っていたのだが、週1回の練習だった。つまり、お稽古の当日1時間前に、一生懸命練習して臨むのだ。だから、さして上手にならなかった。

さて、ピアノを再開するにあたって、どの曲を練習するのかが私の最大の関心事だった。ポイントは、実力値に似合わず、上手に聞こえる曲を選ぶことだ。

ジョブリンのエンターテイナー(スティングの主題歌)のようなものもいいけど、やっぱり王道はショパンやベートーベンでしょう。

それから2週間、楽譜をひたすらペラペラめくり、考えていた。幻想即興曲p.66とかエチュードとかは、もちろんかっこよいけど、30年以上のブランクがあるのに弾けるはずがない。(そもそも小学生の時だって弾けなかった)
難易度の高いショパンでも最初の16小節くらいなら弾けないかなとか、難易度下げるように勝手にアレンジしたら弾けないかとか、まぁ、頭をかなり使って弾けそうな曲を探したのだ。

結果、手が出そうかなと思ったのが、ショパンのプレリュード Op.28-7
テンポがゆっくりだし、曲そのものが短いし、和音が難しいところもあるのだけど、ちょっと簡略化したりして。練習すること30分。よれよれたどたどしく間違いながらもなんとか終わりまで通して弾けたではないか!30年以上のブランクのことを考えたら我ながらすごい!

最後まで弾き終えた途端、夫が傍らで「い~い薬です」と合いの手。

そう、この曲は某胃腸薬のCMで有名になった曲なのだ。
夫にそう言われたとたん、ショパンの格がガタガタと崩れ落ちてしまい、練習がそこで終わってしまった(笑)

そしてまた、「今度はベートーベンにしよう」とひたすらまた楽譜をめくっているのだ。そんなことする暇があるのなら、地道に練習をしたほうがよっぽど生産的なことはわかっています。息子が弾くより私が弾く方が、圧倒的に短いのだから。(苦笑)

Comment(11)