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【859円】 バミューダ諸島の会社に注文し、ベルギーで印刷された名刺が届きました

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 先日、はじめてプライベートの名刺を作りました。どうしても必要に迫られて、というわけでもなかったのですが、先輩から名刺のデザインを頼まれた際に、どうせならと、いっしょに発注してしまいました。

 きっかけは、1通のDMです。日経ビジネス(だったと思います)から、VistaPrintという企業の格安名刺の案内DMが届いており、先輩から相談を受けた時に思い出して、早速WebSiteで調べてみたところ、「完全データ入稿なら、キャンペーン中で名刺印刷代金無料!」となっているじゃないですか。なんか怪しくないか…って思いつつも“無料”にはやっぱり弱いんですよね。ざぁーっと調べて、「お試しだぁ~」とばかりに注文してしまいました。

 これは後で判ったことなんですが、VistaPrintという会社は、NASDAQ上場企業であり、世界19ヵ国語のWebSiteを運営し、120ヵ国以上でサービスを提供しているらしいです。本社は…Bermudaってありますね…ん? バミューダって? あのトライアングルで有名な? 調べてみると、イギリス領バミューダ諸島らしい。どひゃ~ 知らなかったぁぁぁ。

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 注文を出したWebSiteはすべて日本語であり、料金の決済も円建てです。ちなみに、注文したのは片面フルカラー、200枚印刷の個人名刺。約3週間で自宅に届きます。印刷代金は無料ですが、プロセス料・送料というのが必要で、それが【859円】というワケです。なんで859円なんだろう、って思いましたけど、、、まぁいいか。だって、フルカラー名刺200枚が859円なら、破格の値段ですよね。

 3週間ほどすると、ポストに見慣れない箱で何やら届いています。誰からだろう…よく見ると…Vista Printという文字が。「あーっ、来た~!」 正直、注文したこと、忘れてました。でも、住所の印字は英語。どうやら海外から送られてきたようです。発送元は…Belgiqueってありますね…どこ? もしかしてベルギーってこと? どうやらBelgique=フランス語でベルギー、らしいです。これまた知らなかった…。

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 ってことで、私の名刺はベルギー製なわけです。今や名刺もグローバルな取引の元に制作する時代…らしいです。ただ、ヨーロッパ規格なんでしょうかね、サイズが日本の標準的なサイズより一回り小さいんですよ。そう、女性用名刺って、たしかちょっと小さめの、そう、あのサイズ。でも角は丸くないですよ。ひょっとして女性と間違えられたんだろうか…いや、違います。制作したデータを確認すると、サイズが日本のものより小さい! 今ごろ気づくなよって話ですね。

 先日、「とらばーゆカジュアル」復刊のエントリーの中で、ささきさんからいただいたコメントにもありましたが、本当に印刷業界の競争は大変です。名刺がベルギーで印刷されて、日本に送られてくるんですよ、200枚・859円で。さすがに先輩も驚いてましたけど。ささきさん、びっくりですよね…読んでいただけるかなぁ…。

 そうそう、気になる印刷品質ですけど、、、まぁ問題ないですよ、これなら。用紙をオプションでコート紙にすればもっとキレイだったかも。ちなみに…臭いをかいでも、チョコレートの臭いはしません。いくらベルギー製っていっても、それはありませんよ。もちろんワッフルの臭いもしませんってば。でもね、あれから毎週届くんですよね、キャンペーン中ってメールが。どうやら年中お試しキャンペーンやってるみたいです。。。

追伸
 このエントリーを書いて、UPする前にブログを読んでいると、、、ブロガーの林さん(『ビジネス2.0』の視点)が、同じVIstaPrintで個人名刺を作られたというエントリーをUPされまして、すごく驚きました。私の場合は、肩書きは何も入れてませんが、ブログのURLはちゃんと入れてます。それにしてもすごい偶然。。。

※2008/10/23 上記で紹介したVista Printにつきまして、カワグチ様よりコメント欄に「問題企業」とのご指摘をいただきました。

 今回のエントリーでは、私が利用した感想とプロセスの一部を紹介させていただきましたが、Vista Printを推奨する意志も、また非難・中傷する意図もございません。申し上げるまでもないことですが、こうしたサービスの利用につきましては、自己責任で行ってくださいますよう、付記させていただきます。

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