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6/21高騰 Criteo(クリテオ US)がGoogle アドセンス(AdSense/AdExcange)で入札ミス?Bidderのバグ?でCPM跳ね上がる

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昨日(201/6/21)、AdSense(アドセンス)やAdExchange(アドエクスチェンジ)を導入しているブロガーやサイトオーナー、運用型広告の運用者界隈が朝からざわざわしていた。


朝から普段の収益の数倍の高収益が出ていたのである。


ネット広告業界的には、四半期の終わりの月は高いCPM/CPC/RPMが出ると言われている。なぜならば、広告予算を預かる広告主の担当者や代理店・レップがその単位で予算を使い切ろうとするからだ。


ただ、今回の高CPMの入札はそれを考えても異常だ。


いくつかのAdSenseのレポートを見ると、時系列的に2019/6/21 日本時間の午前6時から異常なCPMでの入札が始まり、同日の午後4時(16時)まで約10時間続いた。それ以降は前日とほぼ変わらなようなCPM/RPMだった。


入札している広告ネットワークを見ると、Criteo (US)の入札が異常な値に。通常、AdSenseは大きくCPC(クリック単価 ※クリックされると1クリックあたりの収益発生)とCPM(インプレッション単価 ※表示されるだけで収益発生、単位は1000回表示あたり)の二つの売上で構成されるが、今回のCriteo USのBidderはどうもOpenRTBでのCPM入札で異常なほど高い入札額でbiddingしていたようだ。


中には影響が出ていないと言うAdSense導入サイトがあるが、おそらくインプレッションが少ない高CPCのサイトで元々RPMが高かったか、Criteoが買わないようなサイズ・フォーマットが中心のサイトだったのかもしれない。今回の異常入札で特に高かったのが970x250、300x600のような高インパクトのデカい広告枠サイズ、つまりPCで使われるサイズだったと言うことも影響して、PCアクセス比率が多いサイトが恩恵?を受けたのかもしれない。


公式なアナウンスは無く、原因は今のところ不明だが、実際に出た広告の広告主やクリエイティブが偏っておらず、普段の構成と変わらなかったと言う情報と、今のところ日本国内での報告しか見つけられないので、これはあくまで自分の仮説だが、Criteo (US)のBidderの為替設定に誤りがあって本来の入札額より一律高い入札額での入札が行われたのでは無いだろうか?


過去にも子どもやGoogleのインターンがとんでも無く高い入札額で入札してしまった事案があるが、株式市場での株取引や、ECサイトの値付けなどもそうだが、プログラマティック、運用型広告の世界では気をつけないと莫大な損失を被ることになるので、関係者の方はお気をつけください。

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