2009年12月
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2007/10/04
先週、2泊3日という短いスケジュールで北京に行ってきました。詳細は書きませんが、今回の出張はかなりハードなミーティングが主たる目的。交渉もあり、こちらの意向をきちんと相手に理解してもらい、その中で最大のアウトプットを引き出したいわけです。
よく「中国人との交渉は難しい」という声を聞くことがあります。実際、その通りだと思います。(いや、何国人でも簡単な交渉は少ないとは思いますが)
ただこの交渉を、ロジカルなだけで行おうとすると難しいと思うのです。「1+1=2だよね?だから2で良いよね?」と言われても、そこは人間ですから、感情というものが存在します。
相手が何国人であろうと、感情的な議論に発展することはしばしばあるのだと思います。まして、言語の違う民族であり、隣国とはいえ商習慣、生活習慣、家庭環境、そして国家の体制が大きく違う二国間の人間通しで、簡単に交渉が進むはずがないと思うのです。
中国の人は、基本的に早口です。大阪も早口ですが、たぶん中国の人たちが話す中国語のほうが早口かと。(特に、北京の人たち)
まくし立てるように話している相手を、ロジカルに押さえ込もうとしても難しいわけですよね。だったら、まずは聴く。相手の話をゆっくり聴いて、論点を整理してみる。もし、いくつかの問題が混在しているなら、それをホワイトボードなりに書き出してみる。
今回は、ホワイトボードのない部屋だったので、僕が持っていったA4の紙に書いて、全員の中央に置いて相互に確認を行いました。こうすることで、どんな問題がいくつ存在するのか、解決方法は、といったことを全員で共有することが出来、予定通りの時間でほぼ目的を達成させることが出来ました。
「中国での」と書きましたが、これはどこの国の人と話すときでも同じだなぁ、と実感したからなんですね。特に、あまり会議の手法が確率されていない国、またそういった企業の方たちとお話しするときに有効的なのかな、と思います。
傾聴は、とても大切なことだと思います。「相手の顔を見て、うなづきながら聞く」などという手法を説く人がいますが、それは手法であって本質ではありません。
そんなことより、本気で相手が言わんとしていることを聴こうとすると、必然的に相手の顔を見て、目を見て、頷いてしまうものでしょうから。
会議を辞書で見ると「関係者が集まって相談をし、物事を決定すること。また、その集まり。」とあります。つまり、集まることが目的ではない、ということですもんね。
今後も、ついつい自分の感情に流されず、ファシリタティブに臨みたいと思う今日この頃です。。。