「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　昨日から、また上海に来ています。月曜日の朝一番から行動するためには、日曜日に移動するのはやむを得ないところです。ところが、昨日（日曜日）のフライトは満席。午後の便はどれも混んでいて、何とか１席確保することが出来ました。

　さて前から考えていたことなのですが、「僕はやる気があります」という人がいたとして、そのやる気はどのように測ることが出来るのでしょうか。仮に「やる気があります」という人が複数いたとして、どの人のやる気が一番なのか、はどうすれば分かるのでしょうか。
　これは最近、モチベーションという言葉で表現されることもありますが、なかなか数値化出来ないものでもある気がします。ですが、どうしても比較せざるを得ない場合、どうすれば良いのでしょう。
　ここは無理矢理にでも数値化してみるしかない。そう考えて、数値化のたたき台を作ってみました。

　＜加算＞
　　１．人の話を聞いていたら１０点
　　　　人の話をちゃんと聞いているか。これは相手のメモを見れば分かります。
　　２．整理できたら１０点
　　　　「整理して」と言っているのに、まとめてきたら０点
　　３．動くよりも先に考えたら１０点
　　　　考えるよりも先に動いたら０点。フットワークが良いのはやることが決まって
　　　　いるときだけ。決まっていないのに動くのは、無駄の多い証拠でしょうか。
　　４．毎日朝早く出社していたら１０点
　　　　逆に、残業でやる気を表そうとする人は０点。夜より朝のほうが、効率的に
　　　　仕事が出来るはず。
　　　　※個人別ではあるでしょうが、日のある時間に仕事をするほうが、人間の
　　　　　体質に見合っているはず、だと考えています。
　　５．たたき台を出してきたら１０点
　　　　「出来たところまでで見せて」と言ったところで、そこから１時間以上かかる
　　　　ようなら０点。慌てて体裁を繕うようであれば、たたき台とは呼びません。
　では、その逆にマイナス要因は何でしょうか。

　＜減算＞
　　１．メモを録らない人は１０点減点
　　　　ノートや手帳を持っていることに惑わされてはいけません。意外と書いて
　　　　いない人が多いように思います。
　　２．権威に頼ろうとしたら１０点減点
　　　　誰かが言っていることの受け売りや、業界の有名人に学ぶことでやる気を
　　　　表現しようとしたら危険。
　　３．徹夜したら１０点減点
　　　　頻繁に深夜まで残業するのもあり得ないですが、徹夜でやる気を表現しよう
　　　　とする人は、筋肉で仕事をこなそうとする傾向アリ。
　　４．自分より下を見ていたら１０点減点
　　　　あいつも出来ていない、こいつも苦労しているなど、下ばかり見ている人
　　　　が、仕事が出来る人であった例を知りません。
　　　　特に同期の中で、自分より下ばかりを見ているのはダメ。
　　５．天狗になっていたら１０点減点
　　　　少し良い結果を出したり、少し褒められたら喜ぶのみならず、天狗になって
　　　　しまい、その後の結果はボロボロ、なんて人はいないでしょうか。
　
　かなりいい加減な整理かも知れませんが、考えのたたき台にでもなればと思います。やる気は気持ちが必要。でも気持ちだけではダメ。むしろ、脳みそ筋肉ではかえって迷惑だったりします。
　また、何かのノウハウ本を読んで喜んでいたり、ビジネスの神さまと呼ばれるような人の話を聞いて、良い気分に浸っているのは、やる気とは何も関係がありません。
　その人が参画することで、対して業務効率が上がっているわけでもないのに、周りのモチベーションを下げているようなら、これもまた迷惑な話です。
　一方、まだまだ能力は伴わなくても、その人がいることで明るい空気になり、周りのやる気が上がったら。それはもう、その人の存在意義があるのだと思います。