「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　個人的な話ですが、今月末で現職を退職することになりました。（本日が、最終出社日です）ま、退職とは言っても、手続き上では転職になるのですが。
　新しい勤務先は、ソフトバンク株式会社です。関連事業室という、ソフトバンクが色々と立ち上げる事業の源になる部署です。責任は重大ですが、やり甲斐もあると思い、転籍を決意しました。
　先日来、転籍とか退職の話題が多かったのは、こういう理由によるものです。

　僕が大学を卒業したときは、転職なんて言うと一大決心のように感じていました。いえ、今でも重大な決意であることには違いないのですが、世間一般的に見ても、退職とか転職というのは珍しいことだったような気がします。
　以前、ある方（僕より３つくらい上の方）から聞いたお話ですが、その方は大学卒業後すぐに銀行に入社され、入社後１ヶ月で退職されたのですが、当時銀行を１ヶ月で退職するとは何事だ！とばかりに、新聞にまで取り上げられたそうです。それくらい、珍しいことだったわけですね。
　ところが最近では、転職ブーム（？）や起業ブームも手伝って、転職や退職という言葉は、頻繁に身近で聞くようになりました。

　では簡単に辞めるべきか、というと、僕が言うのもなんですが、そうではないと考えています。先日も書いたとおり、転職するときには、まず退職の理由があるはずです。人間関係なのか、給与の問題なのか、仕事に問題があるのか、を考えてみるべきです。
　で、転職後何をしたいのか。自分には何が出来て、その会社には何があるのか。いくら転職ブームだと言っても、単純作業ではない限り転職は容易ではないと思うのです。そして転職した後、またイヤになってしまいかねないな、と。
　最近では、3人に一人が3年以内で退職すると聞いています。本当に3年以内で何か出来るようになったのでしょうか。いや、人によると思いますので、何か出来るようになったのであれば良いと思います。自分で自信をもって説明できるような何かがあれば。
　しかし、そうではなく、何かイヤになったとか、つまらなくなったといった理由だとすると、少し立ち止まって考えてみるべきだと思います。本当にイヤになったことは、なかなか後に戻ることは難しいかも知れません。しかし、そういう理由は、また起きると思うのです。次の会社に行っても。
　世の中に、100％満足できる会社なんて無い、といえば反論があるかも知れませんが、そう思っていて良いくらいだと考えています。だったら、少し立ち止まって、クールダウンして考える時間を持つくらいの余裕は持つべきだと思います。

　転職の折、ふと考えました。