「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　僕の好きなブログに、田村洋一さんのブログがあります。ブログの元であるファシリテーターズクラブそのものは、現在ほとんど活動していないですが、田村さんは日々興味のあるネタを書かれています。
　最新の記事に、点滴をしない医者というものが書かれており、とても共感しました。
　病院によっては、診断をしてくれるところなのか、薬局なのか分からないくらい、沢山の薬を処方してくれる（？）病院もあります。最近は、病院で渡さず、近くの処方専門薬局で受け取るので、支払った金額が二つに分散されて見過ごしてしまいがちなのですが、かなりの金額になってしまいます。
　また金額だけでなく、抗生物質や胃薬といった、元の薬の影響を抑えるための薬ってどうなの？？と思ってしまうものが処方されていたりします。
　医者というのは、教師と同じく職業なんだから、と言ってしまえばそれまでなのですが、本当に患者を思ってくれる医者は、きっとこういう診断をしてくれるんだろうな、と思います。

　では、会社の医者に相当するのは、コンサルタントだったりすると思います。コンサルタントが、本当にクライアント企業のことを考えているコンサルタントまたはコンサル会社であれば、どうするのがベストなのでしょうか。

　「こういうときはこれを入れると良いですよ。このときはこっちですね。」と、次々とソリューションと称する製品群を出してくるコンサルタントがいます。プレゼンテーションと称してパワーポイントに落としてはあるのですが、別にパワーポイントにしなくてもカタログを持ってくれば良いのではないか、と思えてしまうケースです。
　そうではなく、クライアント企業が本当に何をすべきか。クライアント企業の人が何を言おうと関係なく、本当に為すべきことは何かを提案できる。そんなコンサルタントは素敵ですね。
　僕たちはグループ企業内の仕事が多いため、クライアント企業にとってのベストを考えるのは当たり前なのですが、一般的にはそうではないコンサルタントやコンサル会社も少なくないなぁ、と読みながら考えてしまいました。