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2006/04/17

振り返りのススメ

ビジネス
 

 おととい行ったFAJ-Bizの研究会の反省を書きましたが、その元になったのが「振り返り」というテーマでした。
 企業内では、プロジェクトが終了した際に何らかの振り返りをもたれているケースはあると思います。それは、反省会という名前かも知れませんが。僕の会社では、Close Out Meetingという名前で、その名の通りプロジェクトのけじめであり、最終成果物の確認会でもあります。
 ただ、なかなか振り返りという名称の場を持つことが出来ていないのが現状です。振り返りは、誰か個人を責めたり、非難することが目的ではありません。個人ではなく、プロセスそのものの振り返りをするべき、と考えています。
 なぜそうなったのか、といったところですね。そしてそれは、良かったことも振り返ります。なぜ良かったのか。偶発的なのか、意図的なのか、その意図はどこから出てきたのか。良かったことも、振り返ることで次に活かすことが出来ると思います。
 土曜日の研究会では、「会議の振り返り」という話が出ました。会議そのものを、最後の5分とかを使って振り返る、というわけです。すごく良いことなのですが、プロジェクトの振り返りよりも、時間的な制約や、メンバーの同意、といった視点からも難しいと思います。しかし、これを実現している企業もあります。企業、というよりは、企業内の個人、というほうが正確かも知れませんが。

 その企業では、その方が主催する会議は必ず振り返りを入れているそうです。振り返りを入れることで、その参加者が次の会議に参加するときの心構えが違ってくるのではないか、と思います。やらされ感とか、呼ばれたから行った、というのではなく、会議に参加している当事者意識とでもいうのでしょうか。そういった意識が定着するのではないかな、と。
 会議は時間の無駄、という人もいます。会議がなければ、もっと仕事できる、と。本当にそうなのでしょうか。
 僕は、会議があることで改善出来るのだと思っていますし、会議があることでコンセンサスを取り付けることが出来るのだと考えています。そしてその会議は、長い時間を要しないものもありますし、場合によっては立ち話5分程度の会議もあって良いと思います。また毎回、山ほどの資料を配布する必要もないですし、アウトプットが明確であれば、議事録さえ要らない会議というのもアリだと思います。
 問題は、その会議のアウトプットは何々であり、そこで決まったことが実行されれば良いのだと思います。
 ただ、なかなか良い会議を出来ていない企業も多いと思います。僕も、良い会議だったと思えるのは、何回かに1回程度ですね。
 そういった会議のためにも、振り返りを用いることが出来ると良いと思っています。思っていないでやれ?仰るとおりです、ハイ。

kumaboo

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