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2006/02/20

叩き台を作る勇気

ビジネス
 

 「出来たところまでで良いから、見せて」

 僕が、よく口にする言葉です。過去には、この言葉を口にしたら、いきなり徹夜したスタッフがいました。(^^; 見せてくれたのは、翌日の15時。

 これは、「あるある!」と言われそうな話ですが、叩き台を作ることをいやがる人は多いです。なんと言っても、自分が作ったものを「叩かれる」わけですから。

 しかし、叩き台がないと話にならないことも多いですよね。目の前に何かがあって、初めて議論が活性化するわけです。

 しかし、叩き台を作る当事者としては、「叩かれる=自分を否定されている」と思いこんでしまう人がいます。これは違う。

 叩き台という言葉が良くないのかも知れません。叩く、というよりは、揉むわけですから、「揉み台(?)」が良いのでしょうか。(^^;

 叩き台にも色々なレベルあります。出てきたのは良いけど、叩き台にはならないレベル、というものを見たこともあります。これは、使い物にならないわけです。ベクトル、考え方、概念すべてに狂いがあるのですから、これは叩き台としての機能を果たしません。

 一方、完成度の高い叩き台もあります。見ただけで、揉む余地がないようなできのモノ。しかし、これはケースバイケースですね。時間があるなら良いのですが、時間がないので、手書きでも良いから叩き台が欲しい、という時もあります。

 そんなときには、手書きでも、ホワイトボードに書きまくったものでも、見せることさえ出来れば良い。そんな叩き台を必要とするときもあります。

 叩き台を作る能力を素晴らしいと思いますし、叩き台を出してくれる勇気も素晴らしい。叩き台を作れば、みんなが揉んでくれる。このフィードバックも得るモノがたくさんあります。

 土曜日にも、FAJ東京フォーラム2006の打ち合わせがあり、「叩き台」の話で盛り上がりました。あれがなければ、今はない。そんな叩き台は、最終成果よりも素晴らしいと思います。

kumaboo

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コメント

こいち
2006/02/20 22:24

私はよく叩き台の資料を作るのですが、それをもとに議論する際否定的なコメントをする人がいることがあり、そういう時はわかっていながらもやっぱりつらく感じます。
「こんなことありえないだろう!」「なぜ最初からそう書かないんだ!」などと顔を見ながら言われるとそりゃぁいやな気持ちになるものです。
最近は流せるようになりましたけれども。

2006/02/21 08:13

私もたたき台をよく推奨し、作成しますが、たたき台を嫌う発注者や開発者ってけっこう多いですね、実感として。
その理由が解らない。

ねこまっしぐら
2006/02/21 09:54

私はよく叩き台つくってますね。
新しいレポートのスタイルとか、そういった簡単なものですけど。
一旦考えられる所まで作って、使用感を確かめる。
これほどフィードバックの得られる手段はほかにないのでは・・・
よくある一般モニターというのも、フィードバックを得るという意味では、そこに出す製品は叩き台ですね。
それを嫌がるのは、「叩き台」と言っていながら、こいちさんの言うとおり、否定的な意見しか出さないひとが居るからでしょう。「これは駄目」じゃなくて、「ここをこうすれば・・・」という意見が必要なはずなのですけどね。。。
「叩き台」は「(改善点を)叩きだして、次に繋げる為の踏み台」という意味かなぁと思うのです。そこで、「揉み台」というよりは「踏み台」の方がしっくりくるのですがどうでしょうか。
・・・俺を踏み台にしろ!?(違

2006/02/21 10:06

>こいちさん
コメントありがとうございます。
仰るとおり、「叩き方」を知らない人がいますね。さも当然のような顔をして、蕩々と語られるとイヤになります。
叩き台を作る人を、尊重する風土が欲しいですね。

>uramotyさん
コメントありがとうございます。
理由の一つは、こいちさんが書かれているようなケースですね。イヤな思いをした経験とか。
それ以外には、「途中を見られること」を嫌がる人が多いです。
途中を見られ、そのモノの評価をしたり議論しているのに、「自分について」議論されている気分になるようです。
もっと肩の力を抜け、と言っていますがなかなか。

>ねこまっしぐらさん
叩き台の意味が分からない人=ブレストが出来ない人、かも知れませんね。
ブレストでは否定しちゃダメよ、というルールを説明しても、「いや、それは無理だよ」とか、いきなり否定する人がいます。(僕の身近にも・・・)
踏み台・・・。微妙。w

はしくれ管理者
2006/02/23 10:59

この記事は自分の実感とは少し違います。
叩き台を作るというのは、技術の要点を小さくまとめるという点で、実際の製品を作る技術とは別の、例えば小説を書くのとその要点をまとめるのと同じぐらい異質な技術ではないでしょうか。
叩き台の重要性については言わずもがなですが、その技術は訓練である程度伸ばせても、素養も大きな割合を占めているように思います。
上手な叩き台を作れるということ自体、重要な資質であると認識・評価し、叩き台を作るのが不得手な開発者にはそれを押し付けるのではなく、そういう資質の持ち主をサポートにつけるのが管理者の仕事だと感じています。なかなかそうは行きませんが

2006/02/23 13:03

>はしくれ管理者さん
コメントありがとうございます。
なるほど、これについては、意見の食い違いもあるのかも知れませんが、業務内容の違いによるものかも知れない、と感じました。
僕たちの仕事では、「製品」を作る技術と「プロトタイプ」を作る技術は、全く異質のものであると思っています。
僕たちの仕事では、「叩き台」というものは、プロトタイプのもっと手前に相当します。
また開発業務ではない場合、例えば業務を整理する概念であったり、考え方、進め方であったりしています。
そういった「業務内容」の相違だったりしないでしょうか。いかがでしょう。

さいとう
2006/02/25 07:11

叩き台づくり、好きです。
自分が作った叩き台について意見がでてくると嬉しくなります。その人といままで避けられていた小さな衝突をし、受け入れ感謝の意をあらわすことによって視点の相違を認めあえ、出来上がったものも完成度が増すからです。コミュニケーションを深めるいいきっかけになります。頭ごなしな叩き方に遭ったら~今のところないですが~、その人によい質問し対案を出すようになってもらうチャンスをつくれればいいな、と考えます。むずかしいでしょうが、成功すれば深い信頼関係が築けます。

大木さん、今日はきっとがんばってますね。私は子が小さいこともあり外で活動することはあまりないですが、応援しています。

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