2009年12月
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2006/01/26
最近、ビジネスをしたい人を相手にするビジネスが流行ってきているように感じています。起業家相手のビジネスです。
アントレなんて雑誌が、その典型かも知れません。(同じくリクルートのスカウトなんかも、そうですね)
転職したい人は、世の中に沢山いるようです。転職紹介会社がこれだけあって、お互い存続している、あるいは上場しているのですから、これは事実だと思います。
では、起業したい人は、いったいどれくらいいるのでしょうか。
「男に生まれてきたからには!」なんて思いを持つ方も、きっといらっしゃるでしょう。もちろん、女性も起業する希望に燃えている方も、沢山いらっしゃると聞いています。
当たり前の話しですが、起業する以上、リスクは伴います。起業そのものがプロジェクトであり、何をするために起業するのか、といったことが整理されていない以上、そのプロジェクトが失敗する確率は高まります。
僕の友人、知り合いにも、起業したり、独立している人が沢山います。
そして、今でもきちんと収入を得て生計を立てている人(成功、と呼ぶと、成功の定義が人それぞれなので、成功とは呼ばないでおきます)もいますが、連絡の取れなくなった人もいます。
僕の友人の一人に、数名で会社を作った人がいました。正確には、5名です。みんなでお金を出し合って(彼が一番多かった)、資本金1,000万円で会社を作りました。
本来ですと、もう一人いた一番年長の人間が社長になるべきだったのですが、彼は一度破綻したことがあり、同じ業界での会社だったので、僕の友人が代表取締役に就任しました。
結果は破綻。親から借りた数千万円は水の泡と消えてしまいました。
今は別の暮らしをしています。
ここでの教訓は、起業家としての目標を設定していなかったことです。何をしたいから会社を作る、といったビジョンがなかった。
僕も何度か忠告したのですが、「社長になれる」ということが嬉しかったようです。
なんだ、そりゃ?と思われるかも知れません。しかし、実は社長という言葉だけに惹かれて、起業してしまう人は少なくありません。
マズローの欲求段階説で言うと、最上部にある自己実現のために起業できるのがベストです。
もしそうでなくても、自分なりのビジョンは必要です。考えて、考えて、考え抜いたビジョンを持ち、後はそこに向かって邁進する。それが、起業家の姿なんでしょうね。
しかし、途中で何かに足をすくわれる可能性も沢山あります。ちょっとお金を持ったりする時が、一番危険ですね。
周りで、あることがあり、ちょっと考えました。
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コメント
誰にでも起業するチャンスがある事、それを支援する職が存在する事は悪い事ではないと思います。
ただ、その友人という方は、起業に対する心構えが甘かったんでしょうね。
自分が欲しいサービス→きっと他の人も求めている→起業しても大丈夫、成功する
という楽観がきっとあったことでしょう。
他の失敗した方、何とかやっていけてる企業も同じような甘い考えがあると思います。
今後求められるものとなると・・・起業アドバイザーと並んで、そのあたりの心構えをしっかり持たせる職でしょうかね。。。^^;
言うなれば心構えアドバイザー?
>ねこまっしぐらさん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、悪いことでも何でもありません。若干、煽りすぎ、という危惧だけはありますけど。
そうです、重要なのは心構えであり、「腹をくくる」ということでしょうね。
収入不安定であり、悪いときがあることに対して、腹をくくる。
健保厚年も整っていないが、腹をくくる。
事務所は狭くても良い、と腹をくくる。
様々なことに、腹をくくる必要性があるのに、ついつい忘れてしまうんでしょうね。
「事務所は、格好良いほうが良い。狭いのはイヤだ。」みたいな感じでしょうか。
始めまして、上海でマーケティング関係の会社をやっているものです。
確かに「腹をくくる!」というのはビジョン以上に大切かもしれないなあと思うことがよくあります、作ってたかがだ5年の小さな会社でも、ここは腹をくくって死ぬ気で責める時期だというが何回かありましたし、今何とかやっていけているのは、一応腹をくくれたということかもしれません。
会社作るのは簡単ですが、一旦自転車を漕ぎ出すと、漕ぐのをやめると倒れてしまうことに気づいていない人が多いが心配なところです。
心構えアドバイザー、というのでは『コーチ』という人たちがいますので、利用してほしいです。
『腹をくくるだけの価値があるビジネスか』、『リスクはどれほどのものか』、起業する前に確認することが自信につながる場合もあるのかと。
といって、ビジョンにまだまだ欠ける自分は独立を躊躇しちゃってます...、とほほ。
>miyamasa12さん
コメントありがとうございます。
最近、とあるベンチャー企業の経営者の方が、「ダメたったら潰せばいい。そういう開き直りが大切だ。」と言われていました。
最終的にはやむを得ないのですが、そういう開き直りは公言すべきではないと思いますね。社員も不安になりますし。
おっしゃられる通り、車輪の大きさはともかく、自転車なのですよね。
>703さん
企業内プロフェッショナルコーチが、もっと育成されると良いな、と個人的に考えています。
「起業して社長になる方が、トヨタやキャノンといったエクセレント・カンパニーで部長になるよりも簡単!!」
我が国のビジネス界でも“プロ社長”といったような人達が現れてきてはいるものの、一方で多くの新米起業家さん達は“アマ”のままということで、そんなアマチュアをサポートするビジネスが必要になっているんでしょうか。
>課長007さん
コメントありがとうございます。
その通りでしょうね。起業家は、最初はみんなアマチュアなのでしょうが、それ以前にプロフェッショナル精神が欠けている人が出てきているのかも知れません。
そういう意味では、プロ経営者育成コンサルタント、みたいな仕事が役立つのかも知れませんね。
私の会社の新人研修で叩き込まれる話なのですが。
プロというのは、「それをもって生活する人」の事だそうです。
要は、「給与を貰い、それで生活を送る以上は、アルバイターであってもプロ」ということ。
つまり、いくら新人だろうと、経営者であろうと、それを生業にする以上は皆プロだということです。
そこにあってなお「アマチュア」と呼ばれるのは、「それを生業として日々の生を得ている」という意識が希薄という事なのでしょうか・・・
>ねこまっしぐらさん
そうですね、広義のプロはそうですね。
ここ最近、問われているプロフェッショナル精神は、大前研一さんの近著である「ザ・プロフェッショナル」にも書かれているような、「もう一段、上の考え方・思考」なのだと思います。
分かりやすいところで言うと、「会社に行くと、給料は貰える」といった、時間売りの精神はアマチュアなのでしょうね。(もちろん、職業によります。僕のような職業で、という前提で考えています)
一方、もちろん決められた時間に行くのは当たり前ですが、アウトプットを出してこそ、給料を獲得する権利がある。」と考えるのがプロフェッショナル精神なのだろう、と思っています。
仰るとおり、「それを生業として日々の生を得ている」という意識が薄れている人は、決して少なくないように感じますね。