「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　SEは30代になっても、未婚者が多いと聞きます。（弊社は、結婚率が高いのですが）IT業界を理解していない方からは、「オタクが多い」などと勝手なことを言われることがありますが、そういう端的なことではないと思います。時間、収入、意識といった複合的な理由なのでしょう。それぞれを、勝手に分析してみましょう。
１．時間：IT業界は残業が多い、と言われます。それは、派遣型で仕事する場合に多いとも言われます。確かにIT業界、ソフトウェア業界と言われながらも、実はエンジニア派遣として仕事をしている会社は少なくありません。それは、ソフトウェア開発の受託をするための体力のない会社が多いから、と考えています。
　例えば、資本金1,000万円の会社が、1,100万円の受託開発を受注することは、とてもリスクが高く現実的ではありません。よって、大手が受注したところにエンジニアを派遣する、いわば派遣業になってしまうことが多いのです。

２．収入：こちらは、根拠のない不安感が多いように感じます。インテリジェンス社の情報によると、30歳のSEで、平均収入が508万円だそうです。これは、同じ情報の旅行業界よりも約100万も多いのです。
３．意識：実はこちらが一番多い理由なのではないでしょうか。これは何もIT業界に限ったことではありません。森永さんの有名な本にもありましたが、300万時代でも結婚する人はするのだと思います。結婚するんだ、という意識なくして、結婚するわけがありません。
　今回は別に結婚をしない人がいけない、ということを言いたいわけではありません。300万時代、といったキーワードも飛び交う時代に、無闇に結婚を押しつけるつもりもありません。
　ただ、結婚したい、と言ってる割には結婚しない、そんな人が多いような気がしたので、ちょっと考えてみました。