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今あらためて組織力が問われる時代に、”負け組をつくらない組織”の作り方を研究していきます。

セルフプロモーション (Self - Promotion)

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セルフ (Self)
: 【名】自己、自分、自分自身、本人、そのもの
プロモーション (Promotion)
: 【名】プロモーション、推進、促進、助成、宣伝、奨励、特典、昇格、昇進

セルフプロモーション(Self‐Promotion)皆さん聞いたことあるだろうか? 実はそれほど一般的には使われている言葉ではない。通常は歌手・俳優・タレント業などでメディアへの宣伝・売込みなどを自分自身がやる一種のマーケティング活動というような意味合いらしいが、私はこの言葉をコミュニケーション能力を向上させる中心的な考え方だと位置づけている。私が提唱するセルフプロモーションとは、「自分自身の手で、自分が望むイメージやメッセージを相手に伝え感じさせ理解させる行動」となる。考え方としては、タレントの売り込みと同じである。

前回述べたように、意図する・意図しないに関らず人が生きるということは全て何らかのメッセージを発信している。そして、その相手が受け取ったイメージが、そのまま自分自身のイメージや評判・評価となって返ってくる。 例えば、見ず知らずの他人があなたをふと見かけて”優しそうな人だ”と感じたとしたら、それはあなたの表情や話し方、仕草など視覚・聴覚を通してあなたからのメッセージを受け止めたと考えられる。もしあなたの機嫌が悪い時だったとしたら、その印象は“怖そうで話しにくい感じの悪い人だ”に変わる。この相手の感じた印象が、そのまま自分への評価・評判となり、それが広まったらどうなるだろうか? 本当は優しい人だったとしても残念な結果になりはしないか・・・?

人は必ず何らかのメッセージを発信している = 何らかのイメージを周囲に作られて生きている = これが生きる行為 である。これを認識すると。セルフプロモーションがいかに重要なスキルか分かるはずだ。自分のイメージは自分でコントロールしていかないと自分の求める理想像や幸福は得難くなる。例えば、一生懸命頑張って努力をしてもそれを認めてもらえない人、誤解があっても正しく説明できない為に信頼関係を作れない人、本当はやる気があるのに文句が多いというイメージを持たれてしまって評価されない人・・・。全てがこのように決まる訳ではないが、相手への印象を意識するかしないかの差はとてつもなく広範囲に影響を及ぼすことは確かだと思う。

突出した能力がずば抜けて評価されているタイプの人たち以外で、会社などの組織で重要な役割を果たし活躍している人たちは「セルフプロモーション」に長けていると断言していい。ただし、単に「イメージを作れば良い」のかというと全然違う。正しいセルフプロモーションとは厳密なルールがある。「形だけ(表面的・一時的)のイメージ(虚像)はいけない」ということだ。たとえその場を表面的に繕ったとしても人はそこまで完璧ではないので後々すぐに実態はばれてしまう。逆に後から実態が違うと判明してしまった時の方がはるかにイメージを悪くする。「自己の本質」 と 「自己の与えたいイメージ」が同じである必要がある。簡単に言うと、口だけじゃなく中身を鍛えろ ということだ。それが最終的には成長への過程・努力なのだから。誤解を恐れずに言うならば、会社など組織で評価される人とそうでない人の差はここにある。多くの人は会社で出世もしたいし評価もされたいと思っているはずである。その為にはキレイ事と言わずに、私自身が可能な限り人の気持ちを喜ばせ前向きな環境をつくれるエネルギーになる必要があるのだ。

ここまでは良くある自己啓発の類であるが、次回は実際にどのような方法が考えられるか?「セルフプロモーション」の具体的な例を見ていくことにします。

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