チケット争奪戦とクラウド
気付いたら、前回の投稿から3ヶ月が過ぎていました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。私は、いまだに新社名に慣れません。
さて、今朝はライブのチケット争奪戦でした。前から思っていることがあるので、この機会に記録しておきます。
チケットの発売は、今日土曜日の午前10時、すぐ買えるよう数分前にチケットサイトにアクセスしたら、既に混雑してつながりません。何度か再表示して、やっとつながったのですが、購入画面に進む時に、やはり混雑してつながりません。
だいたい、ライブのチケットを発売日すぐに買う人数は、過去の実績から分かりそうなものです。このクラウド時代、予測したアクセス数を元にサーバー台数を調整すれば「混雑してつながらない」などという状況は防げるはず。IBM Cloud (旧SoftLayer) の研修でも、演習課題として取り上げているくらいです(参考ブログ: 顧客はコンピュータが欲しいわけではない ~SoftLayerの設計演習裏話~)。
「今日だけ、たまたまつながりにくかった」というわけではなく、チケットの発売日はいつもこんな調子です。それも、複数のチケット販売サイトがどれも同じようにつながりにくい状態です。もしかしたら「チケット購入」という「イベント」を盛り上げるために、わざとつながりにくくしているのではないかと勘ぐるくらいです。盛り上がるのはライブ当日だけで十分なんですが。
試しにチケット販売サイトを2つほど調べてみたら、WebフロントエンドにはAWS(Amazon Web Services)のロードバランサーを使ったり、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)を使って負荷分散をしていることが分かりました。まあ、これは当たり前の構成で、一時的な高負荷に耐えるように構成する準備はできているということです。それでも、サーバーの負荷が追いつかないのは(追いつかせていない)のは不思議です。どうせ日本国内からの購入しかないので(ほとんどのチケットサイトは日本国外発行のクレジットカードを受け付けません)、早朝や深夜のサーバーを減らし、チケット発売時間のサーバーを増やせば費用もかからないはずです。データベースサーバーはそれほど簡単に性能は上げられないので、そっちが問題なんでしょうか。確かにリアルタイム性を重視しつつ、矛盾のないチケット発行をするようなデータベース構築は困難です。
あるいは、土曜日の午前にチケットを買うような人は、少々応答が遅くても購入を諦めないので、十分な応答性を持たせる必要はないと考えているのでしょうか。そうだとしたら立派なビジネス判断です。確かに、週末の朝10時に、ふらっとチケットを買う人は少ないでしょう。目当てのチケットがある人は何度でもチャレンジします(私のように)。
前回もつながりにくかったので、Twitterでは「こんなにつながらないとは、売れたなあ」などという冗談も出ていました(残念ながら冗談です)。
なお、本当に人気のあるメジャーアーティストのチケットは抽選制で、事前に申し込んでおくようです。これなら発売時間に負荷が集中するのを防げます。しかも、会員になると「自動申し込み」という機能が使え、日時やアーティストなど条件を指定して登録しておけば勝手に申し込んでくれる機能もあります。
そんな愚痴もTwitterに書きつつ、また、途中で同じ時間に発売開始になった別日程のライブを買いかけるというミスもありつつ、10:24に整理番号2桁台で無事購入できました。別日程の方は広島だったので、もうちょっとで広島まで行かないと行けないところでした。危ない。
そういうわけで、4月14日(土)はまなみのりさのライブに行ってきます。