【自著紹介】『徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応 第2版』
好きなアイドルは皆本しいね(きゅるきゅまっ)、トレノケートの横山です。
同僚のブログの書き出しがこんな感じなので真似してみました。2年ぶりの書き込みなので、勢いを付けています。また、久しぶりの登場が、拙著の宣伝になっていることをご容赦ください。
紹介する書籍は『徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応 第2版』で、マイクロソフト認定技術者プログラム(MCP)試験「Microsoft Certified: Azure Fundamentals(AZ-900)」に対応した参考書です。昨年2024年6月に出版されました。本来なら、3月か、遅くても4月くらいには出したかったのですが、諸事情で遅れてしまいました。
おかげさまで、そこそこ売れているようですが、毎年2月から4月くらいまでは資格取得者が増えるので、さらに多くの人の目につくよう、このタイミングでブログを書くことにしました。
変化の激しいクラウドサービスですが、幸いAZ-900の試験範囲に限ればこの1年で大きな変化はないため、半年前に出版された書籍でも十分に対応できるはずです。
Microsoft Azureについて
Azureはマイクロソフトが提供するクラウドサービスの一種です。マイクロソフトのクラウドサービスというと、Microsoft 365(Office 365)などのアプリケーションサービスが有名ですが、AzureはITインフラを支えるプラットフォームを提供します。要するに「アプリケーションを動かす土台」、実生活にたとえると道路整備や水道の配管のようなものです。そのため、一般には馴染みが薄いかもしれませんが、この分野ではAWSに次ぐ市場シェアを占めます。
Azureの利用者はITエンジニアが中心ですが、AZ-900に関してはITベンダーの営業担当者なども積極的に取得されているようです。私の勤務先(トレノケート株式会社)でも、非エンジニアの取得者が何人かいます。また、就職・転職活動中の方にも人気があるようです。
「参考書は薄い本を買え」とはいうものの
「参考書は薄い本を買え」という言葉があります。薄い本は、重要なところが凝縮されているため、読みやすいという説です。
なるほど、そういうものかと、大学1年生の時に「イプシロンデルタに泣く」という100ページ程度の本を買ったのですが、さっぱり分かりませんでした(笑)。検索すると同名の書籍が出ていますが、出版日がだいぶ新しく、ページ数も全然違うので、別の書籍だと思います。
ある程度知識がある場合は薄い本でいいのでしょうが、専門的な内容をゼロから学ぶには丁寧に説明された、少し厚い本が良さそうです。その点、本書は編集者も難色を示したくらい丁寧な説明をしているので自信をもっておすすめします(自画自賛ですが)。
たとえば、執筆時点で試験範囲に入っていない内容も、重要な項目については解説しています。編集サイドからは「AZ-900の試験範囲を過不足なくカバーしてほしい」という要望でしたが、「将来の試験項目改訂で追加される可能性もある」「直接の出題範囲ではなくても、出題範囲を理解するのに役立つ」などの理由から、いくつかの内容を追加で含めています(たとえば「サービスエンドポイント」)。そもそも、公開された試験範囲リストには「試験に出る可能性のあるトピックの概要」とあるので、試験範囲に明記されていない内容が出題される可能性は十分あります。
執筆前は、試験範囲が前回よりも減っていることから、書籍ページ数も減ると予想したのですが、結果は大幅増ページとなり、出版社にはご迷惑をおかけしました。雑誌ほどではないのですが、単行本でも予定ページを大きく上回るのは好ましくありません。しかも、第1版が3人の共著だったのに今回は1人で執筆しており、ページ数が増える要素はないのですが不思議なことです。
逆に言うと、それだけ多くの内容が盛り込まれており、試験対策以上の価値があるのではないかと自負しています。
そういえば、その前に書いた『ストーリーで学ぶWindows Server』も、執筆途中で「この時点で300ページを越えていますが、全部でどれくらいになりそうですか」と担当編集者から問い合わせがありました(当初は全体で300ページのつもりが、最終的に600ページを超えました)。
なお、本書に関するイベントが、エーピーコミュニケーションズ主催でオンライン開催されました。アーカイブが公開されているので、よろしければご覧ください。
インフラエンジニアBooks#48 - 30分でわかる「徹底攻略 Azure Fundamentals教科書」
最後に
本書が、AZ-900試験を受ける方の参考になれば幸いです。例年3月は試験会場が混み合うので、受験申し込みはお早めにどうぞ。