言葉の印象「燃える」ゴミと「燃やす」ゴミ
以前、京都市に住んでいたときのことです。可燃ごみの袋に「燃やすゴミ」と書いてありました。
なるほど、と思いました。燃えるゴミというと勝手に燃えて無くなってくれそうな印象がありますが、ゴミはあくまで人間が手を加えて燃やすものなんですね。
「燃えるごみ」か「燃やせるごみ」か | エキサイトニュース
http://www.excite.co.jp/News/bit/00051082531383.html
ダイオキシンの規制が無い頃、近所で焚き火ができた時は落ち葉や新聞などを燃やしてましたので勝手に燃えてくれるというイメージがありましたが、家庭ごみは生ゴミから出る水分等が多く燃えにくいこともあるそうです。そういった場合はレジ袋が減ると余計に燃えづらくなってしまうとか。なかなかバランスを取るのが難しそうですね。
さて情報システムの開発においても言い回しに気を遣う場面があります。「~してください」という言い回しと「~できます」や「~しても問題ありません」や「~が可能な状態になりました」という言葉で微妙にニュアンスが違い、こちらはこれでいいと思ってもお客様からNGをいただくことがあります。
設計書を書くにしても、「端末にファイルを作成します」とあった場合に人が作るのか、プログラムが作成するのか、サーバからネットワーク越しに配信されてくるのか、不明瞭になってしまっては意味がありません。設計書として意味のある文章を書くとすると、「プログラムが端末内にファイルを作成します」というように主語を明確にしなくてはいけないでしょう。場合により、どのようなファイルを、いつのタイミングで、端末内のどこに、という部分を詳細化していくことになると思います。
という方式で考えると、皆様の税金で建てられたごみ焼却施設で職員が「燃やす」ゴミと、焼却炉内で火をつけた時に「燃える」ゴミと言うことができそうです。やはり前者のほうが何となく環境に負荷を与えているような印象を受けますし、ゴミを減らせば職員さんも大変な思いをしなくて良いのかな、というようにも感じます。
きょこさんのブログで以前この話題が取り上げられた際は「燃やしてもよいゴミ」という意見もありました。さらに一歩進めれば「燃やしても取るに足らない資源しか含まないゴミ」や「リサイクルできないので燃やすしかないゴミ」のようにしたほうがリサイクル率が上がるかもしれません。
きょこ コーリング > 燃えるゴミじゃなくて燃やすゴミ : ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/kyoko/2006/06/post_87a0.html
皆さんはどちらに慣れ親しんでおられますでしょうか。