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ピンチヒッターで8ヶ月の子供の面倒を見る

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奥さんが風邪でダウンしました。8ヶ月の長男の面倒を見つつ看病したらクタクタになりました。

昨日は旅行帰り⇒疲れた⇒夕食は家で駅弁だなんていうエントリを書いて奥さんを労ったつもりでいましたが、その奥さんが風邪を引きました。寝るまではなんともありませんでしたが、朝起きたら熱が出ていました。会社にお休みの連絡を入れて、奥さんが寝込むと同時に代打の主夫の出番です。

  • オムツ交換
  • 朝ごはんの片付け
  • ゴミ出し
  • 寝かしつけ(昼寝)
  • フローリングにクイックルワイパーと掃除機
  • 洗濯物干し
  • 買い物
  • オムツ交換
  • 離乳食作り
  • お昼ごはん(子供)
  • お昼ごはん作り(自分+妻)
  • お昼ごはん(自分+妻)
  • お昼ごはんの片付け
  • オムツ交換
  • 離乳食作り
  • 夕ご飯(子供)
  • 洗濯物の取り込み
  • 寝かしつけ(昼寝)
  • 夕ご飯の下ごしらえ(自分+妻)
  • お風呂掃除
  • お風呂(子供同伴)
  • 寝かしつけ
  • 夕ご飯作り(自分+妻)
  • 夕ご飯(自分+妻)
  • 夕ご飯の片付け
  • 洗濯

Twitterのアカウントを持っていたら逐一投稿したくなるほどタスクが多かったです。重複するものが少ないのが救いでした。しかしながら子供の寝かしつけや洗濯物干しや夕ご飯の下ごしらえでは子供(7kg)を背負っての作業だったので疲れました。特に寝かしつけるのに苦労しました。母親の体調不良を察したのか、なかなか寝てくれません。抱っこしてユサユサするのですが、小さな子供は頭がしっかりしていないので強く揺さぶってはいけません。そのため、手で揺さぶるのではなくて膝で揺するようにしています。これは5分も持ちません。ベビーズブートキャンプにキャンプインという感じです。頑張ってもベビー隊長泣き止んでくれないと「ワンモアセッ」が続きます。結局30分くらい頑張りました。

実はこれでもうちは粉ミルクじゃないのでかなり負担が小さいです。消毒も調合もありません。子供がミルクを飲んでいる間は休憩ができますので、にコーヒーを飲んでお菓子を食べてほっと一息つきました。今日一日はとても充実した時間を過ごせたように思います。

「蟲師」という漫画を好きでよく読むのですが、その中の「霧を吸う群」という話に、夜明けから日没までの時間に、生まれてから死ぬまでの一生分の時間が猛スピードで経過するように感じる病気が登場します。その病気に感染し、生還した少女はこのように言います。
 「一日一日、一刻一刻が息をのむほど新しくて、何かを考えようとしても追いつかないくらい、いつもこころのなかかいっぱいだった」

この異常な体験をした少女は「新しい毎日」の副作用で普通の人間と同じように時間を過ごす事を、つまらなく感じるようになってしまいます。そして
「目の前に広がるあてどない膨大な時間に足がすくむ」
と言い残して自ら病気に再感染し、永遠に正気に戻れなくなってしまいます。

そしてこの話は「膨大な時間」を残された人々が、気の遠くなるような作業をやり始めるシーンで明るく終わります。

子育てをし始めてからというもの、蟲師のこの話のこの3つのシーンがよく思い出されます。この先また何度もピンチヒッターをすることがあるでしょうが、目の前に広がる膨大な時間を思って付き合っていきたいと思います。

# この話は蟲師の漫画版の2巻またはアニメDVDの第2集に収録されています。

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