テラモーターズ徳重さんとのトークセッション「起業家精神が日本を変える」講演録が公開されました。
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1月26日に大阪の産創館で行われた、テラモーターズ徳重さんとのトークセッション「起業家精神が日本を変える」の講演録が公開されました。
会場の方を巻き込んで参加させ、一緒になって課題やお題を考えていく、というモデレーションは、
リョーマの頃から、お世話になっていた本田ポンタ勝裕さん(当時は学生援護会で、よくお仕事を頂戴していました)でした。
ありがとうございました。
ちなみに、一頁にむりやり超!詰まってるので、軽い気持ちで読みはじめると、火傷しそうです。読了まで25分はかかりそうっす。ww
ということで、あまりにギッシリ!なので、中身に興味をもっていただくべく、一部のやりとりを、勝手に抜粋いたしますw。
いま思い返しても、非常に中身の濃いセッションだったので、お暇をみて、ぜひ最後まで講演録リンク先もご覧いただきたいです。
追伸;下記抜粋の
加藤 ペットフード産業は完全な成熟産業で、これから新規で始めるのにせーのでやっても勝てないですよ。でもその成熟産業の中でどうやって勝つか考えないといけない。 ・・・
のあと ・・・・ これはけっこうボーダーですが、って前置きで、
あのVISION TRUSTのPETJJを例に出しています。犬のフィラリア、猫の腎結石の薬をばんばんシンガポールから個人輸入する!という【グレイゾーンでむちゃくちゃ】を紹介しています。この講演録ではソコがすっぽり抜けているので、、、『どうやって勝つのか』って方法論が伝わらないかなーww
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【第三部】
■ 成熟産業でもイノベーションは起こせる
質問 ペット向けのビジネスをしているのですが、競合がすごく多い中で、圧倒的な優位性をどう作ったらいいのか悩んでいます。
徳重 競合を徹底的に調べて、市場を調べて差別化ですよね。例えば、神戸でやっているのであれば神戸の中でナンバーワンになるのか、もしくは富裕層に特化した人だったら大体こういう犬を持っていて、こういう犬だったらこういうエサの方がより高級犬にマッチすると。要はどういう軸でもいいんですが、自分が強いところのセグメンテーションを徹底的にやりますね。
本田 マーケットをセグメントかけていきながら、自分の圧倒的な優位性みたいなところを、つまり分母の数を1億何千万人にするんじゃなくて、もっと絞り込んでいく。地域を絞り込んでいく。いろんな囲い込みで分母を減らしていく中での優位性やね。加藤さん何かある。
加藤 ペットフード産業は完全な成熟産業で、これから新規で始めるのにせーのでやっても勝てないですよ。でもその成熟産業の中でどうやって勝つか考えないといけない。例えば英会話の産業って3000億円市場なんです。もう120年の歴史があって完全な成熟産業です。でこれ以上日本では英会話産業は伸びません。でもラングリッチという会社はまだできて2年ですけども、むちゃくちゃ伸びています。むちゃくちゃってのは昨年対比で数倍です。なぜかとういうと値段が極端に安いんですね。だいたいマンツーマンで英語の先生から1時間学ぼうと思うと6000円から7000円です。ところがラングリッチは30分で150円です。先生はフィリピンのセブにおってスカイプを使って教えるんです。そうするとイノベーションが起こる。成熟産業だからイノベーションはないのかなぁとか、新規産業じゃないとイノベーションは起こせないとかあるんですけど、僕は世の中に全く存在してない産業なんてないと思っています。それよりも大事なのは、新規産業でも成熟産業でもむちゃくちゃ伸びるシナリオであれば人も金も集まってきます。普通のことやったらアカンということです。
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【第四部】
伸びている分野を見つけたらすぐに乗り移る
本田 加藤さんはどうですか。ワクワクしてることは。
加藤 雑誌広告からインターネット広告に移ったときに、その理由っていうのが革命が来ると思ったのと同時に、こっちに行ったら面白い人がたくさんいそうやと思ったんですね。面白そうなところに面白い人は集まるわけです。人間って環境の生き物なんで、今日ここにおられる人はこの土曜日のね、週末で、こんな家族ほったらかしにしてここにいるだけで異常者ですよね(笑)。でも、異常なところにいないと異常になれない。やっぱり環境にやっぱり生かされているから。僕はパッションのありそうなところに自分で動いて行った。世の中で、今一番伸びてるところに、やっぱりみんな恋焦がれて来ますよね。そこには野心があったり、成長意欲のある人が勝手に集まっています。自分でパッションを作ろうというより、あっちにパッションがありそうだっていうところに行く方が早いですね。シンガポールにおるのもそういう理由で行ったわけです。それも世界中の人が「今東南アジアが熱い」って言ってる。パッションがある方に寄って行けばいいんです。
僕が今役員やってるKLabって会社があるんです。ソーシャルゲームやっている会社で、一昨年9月に上場しました。去年の5月に東証の1部に鞍替えになりました。この会社は出来て12年経っています。つまり10年間ぼちぼちやったんです。それが一昨年、ソーシャルゲームがいけるってことで事業を乗り替えたんです。なぜかというとソーシャルゲームがパッションやと思ったわけです。ずっと組み込みアプリの制作会社だったわけですが、こっちが熱いと思って、100人くらい従業員がおったのですが、その仕事を受注するのを突然やめたんです。「受けてきた仕事はやらなきゃいけないけど、今の仕事は半年後はやってないよ。その代わり新規事業のソーシャルゲームをどんどん伸ばすで」ということで一気に2年間で従業員を600人にしました。世の中の多くの人はこれからソーシャルゲームがいけると気付いているんだけど、気付いても動けない人が99%なんです。
何が言いたいかと言うと、伸びてるところを見つけるのがものすごい大事なんです。成長ってのは皆さんが作るもんじゃなくて、成長してるところがあるんです。波に乗れてよかったですねってよく言われるんですけど、違うんです。自分の意思で波に乗りに行ってるんです。皆さん「うちの産業はうだつが上がらなくて」と言ってる人は、うだつが上がらん所におるのは自分の意志やということなんです。だからイケてる産業を見つけて自分でパッとパッションを持って乗り移る。今僕いろんな会社に関わってるんですけれど、経営者のほとんどはまぁ普通の人たちですよ。精神は異常ですけど(笑)。みんな同じ人間ですからね。ただ何が違うかって言ったら、要するにパッと移れる行動力なんです。
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