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【勝手にまとめ】 田村耕太郎議員による Co2 25%削減に関する09年11月10日のtweet

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本格的にtwitterしだしてからはまだ一年弱くらいかな。

でもシンガポールに住んでいる&日本語tweetしてることもあって、twitterで知り合いになった方と実際にお逢いすることはなかったわけですが、、、
そんななかシンガポールF1GPの頃にtwitterで声を掛けてもらったのが田村耕太郎さんでした。実際に先月(田村氏曰く、日本一の)パスタを御一緒させていただいたのですけど、実物はホームページを遥かに上回るインパクトでした!!。

マンガのような顔つき、格闘家のよぅな体格、華麗(!?)なファッション、壮絶な学歴と経歴、異常に豊かな富裕層&政治家人脈、英語・フランス語ぺらぺら。
・・・僕の知る限り、他の誰にも似ていない極めてユニークな御仁なのです。

現在の田村さんの身分は、自民党所属の参議院議員。
そう!来夏の選挙に向け非常に厳しい立ち位置です(笑)。以降、急速にやり取りさせていただくことになり早2ヶ月、、、僭越ながら、政治や経済に関する洞察、信条、信念にも共通・感心する点も多く、いまや僕が日本で一番応援している政治家です。

さて、この田村さん。かなりtwitterを使っておられます。

僕も最近まで気づかなかったのですけど、氏(kotarotamura)をフォローしているだけでは、その使い込みぶりは確認できません。ぜひ氏のタイムラインをご覧ください!。実に多くの方と直接コミュニケーションしているのが見てとれますよ。
(ちなみに、氏のフォローリストはこちらです)

twitterを通じ金融・外交・農業と諸問題に立ち向かっている その田村さんが、過日09年11月10日、加藤自身も憤っている「Co2排出25%減('90年比)」について、猛烈にtweetしまくりました。

「政治迎合は学者生命にかかわる」 温暖化試算、お蔵入りの背景は…

こんな報道もされるほど、Co2削減の国際公約に関しては荒唐無稽のシロモノとなっているわけですが、、、コレに対する田村氏の持論大爆発があまりな勢い&自己主張ブツケぶりだったのです。

今のところ(09年12月1日現在)誰も、このときの様子を纏めていない様子。そこで勝手に下記にまるめますので、ご覧くださいませ。

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9:51 AM;CO290年比25%削減9月は受けたが、来月のCOP15を目前に、具体的根拠が示されないので、各国とも「なーんだ」となり始めている。そろそろ本当に達成できる目標とその具体的達成手法を明確に数字で示す時だ。でないと逆に日本の信用が失われる。

11:09 AM;CO2削減議論の舞台はまさに国益衝突の場。各国の限界費用(CO2を1トンさらに削減するのにかかる費用)を公平性の根拠とし、目標に向かって産業セクター別にどれだけいつまでに減らせるか精緻な積み上げ作業を基に議論されている。具体性無い目標を掲げることは全体を減らす目標に何の貢献もない   

11:14 AM;太陽光を55倍にし、新築住宅を全部・そして既存住宅の3割を環境対応とし、新車の7割・既存車の3割を環境対応車にするくらいの努力が必要。住宅や車は規制を販促に使おうとの考えだが、環境対応の家や車しか買っちゃダメ・家も直しなさいとなったら憲法で保障されるべき財産権の侵害っとなるかも。      

11:21 AM;環境対応住宅高いですよー。家と車は必需品ですよ。一般家計の富が強制的に住宅・自動車メーカーに移転するわけです。せめて国民に関連企業の株保有と年金基金に関連企業に投資することを義務付ける必要あるかもしれませんね。移転した富を国民に波及させるためにも      

1:09 PM;だからセクター別の積み上げもしないで最初から25%削減っていうのがおかしいと言っているのだ。家も車もいらないって国民全体がそうなのか?加えて、今皆さんが持っている家も車の相当部分も環境対応にしないと達成不可能なのだ。数字を持って議論せよ!自民・民主の立場ではなく国益の議論だ

1:12 PM;環境対応車や環境対応住宅作るのにその削減効果の6倍から10倍のCO2出すのだ。製造過程でも削減できるようになるまで2020年には間に合わない。後10年でその技術ができる根拠も検討してから目標数値発表すべきだったのだ

1:48 PM;公共交通でどれだけ減らせるのか?どのセクターでどれだけ減らすのか?私は2020年までの国際公約のことを議論しているのだ。国益がぶつかり合う中で、誰が見ても納得できる数字で精緻に積み上げるのがCO2削減の国際議論なのだ。車や住宅は例えだが、セクター別の削減効果分かっているのか?

【ここで加藤のツッコミ】
1:55 PM; ていうか、25%削減and派遣禁止/バイト最低時給千円こそ経済縮小への頓服薬。確信犯の国策自虐プレイでしょ

1:57 PM;その通りです。

2:00 PM;日本のような究極まで省エネ技術高まっている国が追加のCO2を1トン減らすには米国のように撒き散らしている国が1トン減らすことの10倍から15倍のコストがかかるのです。欧米の目標以上に削減するには、製造業の海外移転か操業停止しかないでしょう。30年あれば別ですが、2020年までなら   

2:04 PM;省エネ技術の開発や省エネ対応ってその過程で削減効果の5倍から10倍のCO2出すんです。省エネ対応している過程でCO2ばら撒いたら意味無いでしょう・・だから後10年っていうのはキツイんです。30年あればできるかも・・・

2:05 PM;だからいい加減な数字や努力目標では、あの戦略的国家を巻き込めないって言ってんの!

2:07 PM;米国と中国にやってもらえば効果は日本単独の10倍あるわけです。だからこそ戦略的にこの二つの国を囲い込む交渉技術が必要なんです。だからこそ海外からの信用をなくすような大言壮語ではダメなのです。

2:09 PM;究極までって比較の問題。対象は他国。公平性の議論なんです。欧米と比しても究極の段階ですよ。科学技術の議論じゃなくてCO2削減交渉の議論

【ここで加藤の合の手】
2:12 PM;田村さん、今日も熱い!。つまり25%削減っていうのは製造業の海外移転か操業停止を意味してるのではないだろうのか?空洞化上等論者としてはそれはそれでOKという複雑な心境だけど

2:14 PM;問題は目標の高さではない。具体的根拠なんです。総論賛成各論反対のきわみのような部隊ですから。

2:15 PM;空洞化を覚悟しての議論なら別ですね。かなりいなくなってしまいますからGDPマイナス6%くらいになるでしょうね。

2:19 PM;科学的根拠は皆わかっています。専門家も一緒に議論していますから。そうではなくて、限界削減費用を公平にするのが議論の土台なんです。限界削減費用の差が技術力の差なんです。

2:25 PM;新興国のCO2を削減してその分を自国の排出量とするのをCDMといいます。それも一つのやり方。っていうかこれもあれもやらないと達成は不可能

2:35 PM;言葉の定義の問題ではなくCDMでもJIでも単純買取でも全ての選択肢を総動員しなければならない。

3:36 PM;10年間でどうモーダルシフトして25%減らすのか教えて欲しいな。厳密な数字で。べき論じゃあ世界でシカトだよ。間違いなく

以上、、と最後はブチギレ気味でした(笑)
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そんな田村センセー、翌11日には新世代保守を確立する会の発足に参加されています。メンバーが河野太郎を総裁選で応援した議員ばかりなのでメディアでは「反谷垣の会」のような政局扱いです。頑張ってクダサーイ

年末には田村さんの地元/鳥取境港にて、加藤に加え、twitter上で参加希望された堀江貴文(takapon_jp)さん&石渡進介(shinsukeb)さんと4人でカニ鍋を囲む予定です。いまからとても楽しみです。

まぁ・・参院選はどう考えても劣勢ですが(;´∀`)、そんな田村耕太郎さんを、いじりつつ暖かい眼で見守っていきたいと思っています!。いやーtwitterって本当に面白いでつね

http://twitter.com/ykatou

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