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ビジネスチャットで消費される膨大な時間、御社の生産性向上に寄与してますか?

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メールはもう過去の遺物で、これからの時代はビジネスの場面でもチャットの時代だ!

こんな感じの言説が流布され、確かに様々な場面で電話やメールよりも素早い対応が可能になったことも事実だと思います。

この流れに逆行するではないのですが、弊社ではビジネスチャットの利用法を一部見直そうと考えています。

まず、クライアントと作業者が直結するチャットについては当面廃止することにしました。(もう少し細かく解説させていただくと、わたしとクライアントがメッセンジャーなどでやり取りをする連絡経路は残してあります)

理由として複数要素あるのですが、代表的なところとしてチャットだと思いつきを気軽に投稿できるので、結果としてやり直しの手間が増えるなど、現場が疲弊するのを回避したいと考えての措置です。

また、伝達したいことが投稿したメッセージでは伝わらず、内容説明のために投稿を繰り返す状況に関して強い課題感を感じたからです。

この「内容説明のために投稿を繰り返す」問題、先日社内のやり取り(同じオフィス内)で、作業内容の説明と、その発言はこういう理解で良いのか?というやり取りが行なわれていました。

画面を見て話しをすればものの数分で終わるであろう話に、数十回のメッセージがやり取りされ、別な作業の合間もあったりするので、最終的にこのスレッドで5時間の時間が経過していることが分かったときには、愕然としました。

電話では言った・言わないになるという問題があることは認識しています。わたしは加齢性の難聴を抱えており、この点についての課題意識は人一倍高いと思います。

そんなわたしであっても、最近の傾向として、残しておくべき記録は課題管理ツールで起票~管理されていることが多いと思います。

ですので、チャットの限られた情報量に依存するのではなく、対面での会話と図示するなどのコミュニケーションを行うことで結果として短時間に意思疎通が出来ると考えます。

そして何より危機感を覚えたのはそのチャットの時間はその実務者にとっての成果物を生み出していない時間だということ。

弊社売り上げの大半は、ウェブサイトやウェブマーケティングで必要となる様々なコンテンツを作成して納品させていただくことが前提となります。

このような収益構造の組織において、貴重な制作時間を実務者がチャットツールと課題管理ツールを操作するために制作時間を奪われるのは最小限にとどめる必要があります。

働き方改革の一環として、ビジネスチャットツールをこれから導入する企業の方もいらっしゃるかもしれませんが、弊社の場合にはこのような観点から、

  • 一部のチャネルについてのチャットツール利用は廃止
  • チャットで意図が伝わらないために説明の投稿を3回以上やり取りする場合には、一度会話(通話)を行なう

こんなルールでしばらく様子を見てみたいと思います。

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