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【違法ダウンロード刑事罰化】リッピングを私的複製の範囲外として違法化するのは時代に逆行した愚策だと思う

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小さい頃から時々疑問だった事、

たとえばこの時間は、この作業をしなさいと命令され、終わったと報告すると、次の作業を命じられ、結局いつ自分は解放されるんだ?と思った経験が幾度かあり、どれだけの仕事をいつまでにやれば終わりなのかちゃんと示して欲しいと思ったことがあります。

これって属している組織、集団の属性に大きく影響されると思うのですが、こういう指示・命令が繰り返されると、される側としては、どんどん仕事を押しつけされるならゆっくり、のんびりやったほうが良いや…と思うのでしょうし、制限時間一杯使ってのんびり仕事したほうが良いやってマインドに陥ることを止められないと思います。

わたしが経験してきた人生でも環境特有の要素もあるでしょうけど、結果として個々人が効率的、合理的という観点で結果を出していくという考え方より、安定的な雇用・契約環境との引き替えのために、とりあえず波風立てずに無駄な事も我慢しとく的な思考回路になっていきそうな状況も多くあって、

昭和時代なら、黙って言うことを聞いて何年か修行していれば、その後安定したポジションが提供されるというような幻想ありましたが、こういう考え方が通用する職種は激減。

時間は有限で自分の手を動かすことで有限な時間を消費するのは逃げられないですから、その何をやるのかが結果自分の積み上げになり、それが結果として自分の生活環境を決定するとなると、こんな時代だからこそ時間を合理的に使いたいと思うのは自然の流れかと思います。

そういう観点で考えた場合に、作家の先生方が、書籍のスキャニングと電子化の自炊代行する業者を訴えた件ついて思うのは、この時代1冊100円程度の単価で電子化してくれるサービスは消費者にとって、自分の手で自炊するよりも明らかに時間の有効活用の観点で有用性があったはず。

スキャンデータの流出の問題などもあるので争点は一点だけじゃないんですが、効率化の観点から眺めた時に非常に残念な出来事だった訳で、数万するスキャナと断裁機を購入、アシスタントや弟子に自炊をやらせることができる作家先生は自分の時間を無駄にする心配ないのかもしれませんけどね、、、

前述の問題についてはタイムリーなタイミングでブログ書けませんでしたが、昨日「違法ダウンロード刑事罰化・著作権法改正案が衆院で可決」のニュースが一部で大きく報道されました。

この件、ダウンロード違法化もいろいろ問題をはらんでいますが、この部分も影響甚大かと

政府提案の改正案では、暗号によるコピー防止技術が施されたDVDなどの複製を私的複製の範囲外とした。CSSによるコピー防止が施されているDVDをPCのHDDに吸い出すリッピングは、ユーザーが購入したDVDを自分のPCに落とす限りにおいては私的複製として認められてきたが、施行されれば今後は違法になる。罰則規定はないが、DVDをリッピングできるプログラムの提供などには罰則が科される。

DLNA機能を持ったハードディスクレコーダやAppleTVのような製品から今後はスマートテレビを家庭に浸透させようという時代ですから当然のようにスマホやタブレットを使って、リビング、ダイニング、ベッドルーム、果ては浴室でもネットだけでなく、音楽、映像を自由に楽しむ事ができる時代です。

なのにDVDから吸い出すリッピングを個人利用のレベルまで法律違反にしてしまうのは、本来テクノロジから受けられる恩恵と、いつでも、どこでも楽しめるという結果として自分の時間を有効に使う合理性に結びつくところを法律で規制してしまうのはほんと時代に逆行している規制じゃないんでしょうか。

カセットのウォークマンが登場して一世を風靡してから、CDの時代になり音質も向上しました。

当然のごとくCDウォークマンも登場しましたが、これウォークマンのくせに、円盤が媒体ですから歩いたり、走れば当然音飛びする代物。

圧縮音源の音質が我慢できない場合もありますけど、街中歩きながら聞く分には十分なレベルなケースがほとんどかと思われ、円盤時代の制約から消費者を解放してくれたシリコンオーディオプレーヤーがここまで浸透する素地はこういったところにもあったはずです。

そしてスマホやタブレット、携帯ゲーム機でも映像、音楽コンテンツが楽しめる時代、自腹で購入したこれらデバイスの機能を使いこなすのは、投下した資金を有効活用するという観点で合理的と言えると思うのですが、自分が購入したDVDをリッピングして楽しむ事が違法化されるのは本当に残念でなりません。

合理性の追求すべてが善とは言いませんが、自分の身の回りでもこういう指向、意識が高まることで相対的なレベル向上に寄与するんじゃないか、、、と思うことがあります。

この辺の考え方って結果として国際競争力の部分にも関係してくるよなと思うのですが、その辺はまた別な機会に触れていきたいと思います。

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