震災でも暴動が起きない国の賞賛が台無しの汚染水放出
今回の震災で暴動が起きなかったとか、日本人の非常時における行動について欧米各国が賞賛した…という話しはすでに腐るほどされています。
この話し、ここ最近海外から誉められることが減っていた日本にとっては久々に嬉しいニュースとして扱われていましたが、この評判を失墜させかねないニュースが飛び交い始めています。
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そしてNHKでもこの件で韓国が懸念を表明しているというニュースを放映、汚染水放出 でのGoogleのニュース検索結果はこんな感じです。
佐藤優氏が書いた東京新聞朝刊の引用とともに紹介させていただくと、
放出される水は、低レベルといっても、原子炉等規制法で決められている濃度の最大五百倍の放射性物質を含み、危険時の応急の措置に限り、認められる水準だ。
また海洋汚染についての国際的取り決めであるロンドン条約では、原則として海洋性廃棄物の海洋投棄を禁止している。しかし原子力安全・保安院は「ロンドン条約では、船や飛行機からの海洋投棄を禁じているのであって、陸上の施設からの放出は該当しない」としている。
ふむふむ、確かにこれまでの日本の国内問題でお役所が言いそうな事ですが、これが世界に通じるメッセージかというとどうなんでしょう?
そして、記者とのやりとりとしてこのような一文が
記者「外務省も原子力安全・保安院と同じようにロンドン条約では、船や飛行機からの海洋投棄を禁じているのであって、陸上の施設からの放出は該当しないという説明をしています」
佐藤「それで国際的に通用すると思っているのだろうか」
記者「それは思っていないでしょう。自国の領海に廃棄物を投棄するような事態はあり得ないという前提だから、ロンドン条約では規定されていないのです。外務省に当事者意識が薄いのだと思います」
震災直後は世界の賞賛を浴びた日本が、国際原子力機関(IAEA)や外交団には通報済みだという話しではありますが、自国の領海に放射性廃棄物を投棄したことで結局信用失墜するような事が起きないように、これからも適切な情報開示を自国だけでなく諸外国への説明していく事が望まれているのではないでしょうか…