【映像あり】政治資金問題第三者委員会で、2人の元検事の議論が白熱してる件
民主党の小沢代表の公設第一秘書が逮捕された件について、いろいろなメディアに掲載されたニュースから「日本の48歳以下は、思考タイプが単純矮小化したマニュアル型と区分されてる!?」というエントリを先月書かせてもらいました。
この中で元特捜検事でもある郷原信郎氏の記事も紹介したのですが、4月21日に郷原氏もメンバーとなっている治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会というところで、今回の事件について「検察のあり方」というテーマで元検事の堀田力氏を交えて有識者懇談会が行われ、この模様がネットでビデオ公開されています。
この有識者懇談会、同じ元検事の郷原氏と堀田氏は今回の件についての見解がまったく正反対で、冒頭からこの堀田氏は1時間の会議の冒頭20分近くで持論を展開、
民主党(小沢代表)の対応は説明責任を果たしておらず、検察は説明しているけれど理解されていないという状態ではないか?と考えており、(国策捜査などの)疑念はまったくない。
メディア側の検察に対する取り上げ方はすり替えを行っているのではないか?という趣旨で今回の小沢氏の秘書が逮捕された件に絡んで、検察側の問題は基本的に無いという意見を述べています。
堀田氏は郷原氏の大先輩に当たりますから、互いの意見はまったく正反対という事でその言葉の選び方や話し方にはかなり微妙な空気、緊張感が感じられますね。
途中、学習院大学教授の桜井さんという方が捜査関係者からメディアへのリークについてどう思うか?という質問に対してこの堀田氏は
郷原氏は特捜検事として素晴らしいという評価が広く知れ渡った後、当然能力から行けば特捜幹部になられ、長崎だけでなく日本の事件をやられて良い方が、そうならなかった。
そのことについてみな、首をかしげておって、そして検察の中で広く言われているのは、
「検察の中で広く言われているのは、郷原さんは事件の捜査指揮は素晴らしいんだけども、リークがあって、その点が好ましくないんではないか」
という評価が検察の中ではされていたとので、逆にこの辺の噂が本当なのかを郷原さんに聞いてみたい
という、質問への本来あるべき答えは微妙にかわしつつ、微笑んだ顔からは信じられないくらい辛らつな逆質問が繰り出されています。(ビデオの47分10秒近辺)
この指摘に郷原氏が答える中身は勿論、この後両者が自分の立場を譲らずに議論している様子はなかなか見ごたえがあり、、新聞や各種報道のなかでは、この1時間ちょっとのどのような事柄が記事となっているのかを記事と見比べて自分達ならどう書くか?という事を考える場合にもこのビデオはある意味参考になると思いますので、
小学校高学年とかの社会科なりメディアリテラシーっぽい事を教えられる授業のネタとして、こういう素材って教育現場でも活用方法あるのでは?と思ったので、今回の事件に興味をもっていた方以外にも、サイトで公開されているビデオのほうをご覧になってみてはいかがでしょうか?