オルタナティブ・ブログ > ヤンチャな日々 >

いいものはいいと素直に受け入れ、理想に向かって努力する「ヤンチャ」な日々

いまテクニカルライターに求められているもの

»

テクニカルライター、特にフリーランスなテクニカルライターに求められているものを挙げてみます。

まず、あたりまえすぎますが、文章力です。文章を書く力はどうすれば身につくのでしょうか。答えは、人それぞれ違うでしょうが、私自身は次の方法で努力しているつもりです。

・書籍や雑誌など、他人が書いた文章をできるかぎり読む
・(職業なのであたりまえですが)文章をたくさん書く
・書いた文章を読み直す

特に3番目の「書いた文章を読み直す」という行為は、私自身にとって効果大です。一晩寝かした文章を朝に読むと、句読点の位置や説明のしかたなど、読みやすさとわかりやすさの点で直すべきところが見えてきます。自分のクセ、論理の矛盾や飛躍、いろいろなものが「読み直す」という行為でわかります。それを憶えておき、次に文章を書くときに注意し続けることで、だんだんと文章を書く力が増していくと思っています。

また、テクニカルライターにはデザイン力も求められています。文章だけでは十分に伝わらないものも、イラストを並記したり表や箇条書きにすることで、伝わりやすくなります。ただし、イラストや表などの効果は、それらを上手に使わなければ発揮されません。では、デザイン力を増すためには、どのようなことをすればよいのでしょうか。私自身は、先ほどの文章力のケースと同様に、他人が雑誌や書籍で行っている説明のしかたを参考にし、それを仕事で試してみて、自分自身にフィードバックしています。

フリーランスのテクニカルライターには、プロセス管理の能力も求められます。請け負った仕事を決められた日数で仕上げることや、これから始める作業に必要な時間をきちんと見積もれること。これらもプロセス管理のひとつです。他のライターに手伝ってもらって協同で作業するときに、きちんとプロセス管理できなければ結果は悲惨なものになります。

私自身は、プロセス管理のために、OfficeTimeというソフトウェアを使って、作業時間を記録しています。それと、GTD(Getting Things Done)を使って作業を進めています。これらによって集めた実績を次のプロセス管理に役立てているつもりです。

今回示した文章力、デザイン力、プロセス管理あたりが、現在テクニカルライターに求められているものだと思います。そして、これらに続く次のステップの1つが、前回示した「ペルソナ」や「シナリオ」の利用ではないかと考えています。こちらに関しては、次回の話題として取り上げたいと思います。

Comment(0)