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Yagishita's alternative blog

これからの成長戦略を、永井さんは伝えていると思うけど、どうかしら。

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永井さんの「100円のコーラを1000円で売る方法 3」を読了したついでに、1も2も読み返してみました。「つねに顧客の価値を考えること」という一貫したテーマで書かれていることを再認識しました。

さて、今回は「イノベーションがわかる10の物語」という副題がついているように、「イノベーション」がキーワードになっています。最近、この「イノベーション」という言葉を、誰もが使っています。また、様々な意味で使われており、食傷ぎみでした。しかし、本書では「新たな顧客と市場を創りだすこと」と、シンプルに表現していると思います。

「既存の商品に対して、カスタマーからのフィードバックを反映して、商品を進化させていく」ことも、「新たな顧客を創りだす」ための必要条件の1つです。しかし、「全く想像もしていなかった方法で、価値を提案していく」という破壊的な行為でも創りだすことはできます。本書では、この「イノベーションのジレンマ」に遭遇した主人公が以下をもって克服していきます。

  • 従来の発想にとらわれない (ゼロ・ベース)
  • 困難な課題に果敢に挑戦する
  • リスクを恐れない

これらは、ビジネスをする上で、誰もが一度は聞いた言葉だと思います。企業当初はこれらの姿勢で挑戦していた。しかし、今は「リスクを恐れる」あまりに「挑戦すること」に躊躇してしまい、ただ「現状への膠着感」にとらわれている企業が見受けられます。多分、どこかでこれらの姿勢が希薄になってしまうのかもしれません。これこそが「イノベーションのジレンマ」に一番怖いところなのでしょう。

本シリーズを読み返してみて、ふと頭に「Nothing ventured, Nothing gained」という言葉が浮かんできました。ヴァージン・グループの創設者リチャード・ブランソン氏がよく使われる言葉です。好きな言葉の1つです。

ここ数日、日本政府の「成長戦略」について報道がされています。今ひとつ周りの反応が鈍いのは「リスクを恐れずに挑戦」していないからかもしれません。今一度原点に戻るという意味でも、何度でも読み返していこうと思います。

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