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Yagishita's alternative blog

自宅に欲しい!! 環境温度40度でも動作する省電力サーバー - ブロガーズ・ミーティング@NEC (2) #necbm

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昨日参加した「ブロガーズ・ミーティング@NEC 夏の節電をITでどうやって乗り切るか」のメインは、NEC さんによる省電力サーバーのご紹介。MADE IN TOKYO なタワー型サーバーを、Windows 系開発機として使っている柳下にとっては、とっても気になるものでした。

NEC さんの PC サーバー Express 5800 といえば、水冷式やハーフサイズの 1U サーバー等、他社に先駆けて様々な取り組みをされています。今回、ご紹介いただいた「GT110d-S」ですが、サーバールームが無い中小企業向けのサーバーとして出荷されているそうです。

(1) 10cm を切る幅という省スペースサーバー
実機を見て最初に驚いたのがそのサイズ。30cm 程度はあるタワー型 PC サーバー1台分のスペースで、2台も配置できるわけです。といって、拡張性が損なわれているわけではなく、2.5インチ HDD/SSD を最大5本収容できますし、メモリーも32GBまで対応可能と十分です。また、パフォーマンス的にも、従来機の2倍の基本性能があるということですから、サーバー集約もできますね。

(2) よく練られた空調のしかけ
次に驚いたのが空調 (空冷) のためのしかけです。吸気と排気というと、フロントパネルからリアパネルに向かって、よどみなく空気の流れを作っていくわけですが、天板の部分にも吸気口があるのがユニークでした。この天板部分の吸気口は、電源に直接対応するものだということで、なかなかですね。

詳しい説明が無かったのですが、各吸気口、排気口には防塵フィルタがついていました。タワー型のサーバーはそれなりにうるさい (約35〜40デシベルといわれていますね) こともあり、あまりいい場所に置かれなかったりします。防塵フィルタがあるので、埃や虫の侵入を最小限にできそうです。

(3) 消費電力の見える化で安定運用を支援
タワー型のサーバーは、エアコンと一緒で ON にしたときに、瞬間的に電力を消費します。目的もそうであることから、常時電源は ON なわけですが、常に負荷が高いわけではありません。消費電力をはじめとして各種情報をブラウザで確認できる運用管理ツールが同梱されているそうです。一定の時間間隔で消費電力をモニタリングできるということなので、cacti みたいなものなのでしょうね。ブラウザで状況を確認するだけでなく、時間帯にあわせて消費電力の上限値を設定できるということなので、より省電力に寄与できそうですね。

なかなか素晴らしいサーバーなのですが、唯一残念なのはお値段。個人事業では手が出しにくい価格なのは仕方がないのですが、発想を変えていただいて個人事業でも購入できるようにしていただけるとうれしいですね。

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