2008 年を振り返って
更新が滞っている柳下です。2008 年を振り返ると共に、2009 年に向けて整理しておきたいと思います。担当している Movable Type を使った構築プロジェクトは、3ヶ月程度のものが多いのですが、現在継続中のものも含め、3 つの C で表現できる特長がありました。(3 つの C というと、10 年前にいっていた Communicate, Collaborate, Coordinate を思い出します。あれから、10 年もたつのね。)
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Movable Type は Ver.4 で CMS 機能を大幅に強化し、4.1 からはカスタムフィールド機能が、4.2 からはパフォーマンス向上を実現するための各種機能が搭載されています。
これらの強化があったのでしょうか、単なるウェブサイトのリニューアルというより、「会員向け情報提供」や「閲覧制限」といった要件が多かった年だったと思います。CMS ツールでサイトの更新(情報の発信)を頻繁にかつ、コストをおさえるということは最低条件になってきたといえます。
今年担当したプロジェクトでは、「イベント・カレンダー」を Movable Type のオブジェクトで作成するということをしたのですが、来年もオブジェクトを拡張する案件がでてくると思います。Perl だけではなく、他の言語との連携も増えてくるでしょう。
Community: コミュニティ
4.2 からコミュニティ機能が標準搭載されたこともあり、今年の後半はコミュニティサイトの構築のお話が多かったのではないかと思います。携帯電話もサポートしたコミュニティサイトの構築を担当した際に、次の 2 つの必須条件を勉強しました。
- 会員情報の連携
- 継続的に参加してもらうための仕組み
「会員情報の連携」はプログラミングで解決できることですが、「継続的に参加してもらうための仕組み」はプログラミングだけでは解決できません。この仕組み作りの提案がコミュニティの成否につながっていくと思います。まだまだやれることはありますね。
Connect: コネクト
個人的には、これが一番印象に強かったと思います。OpenID を利用したコメント投稿者の認証や、Yahoo! ショッピングなどの各種 API の連携に加え、Movable Type のオブジェクトを外部から操作する API セットを企画したのことが大きかったです。
XML-RPC API や AtomPP でブログ記事を投稿するということは、従来のバージョンからできていたのですが、今回企画した API はユーザーの登録・更新・削除、権限の設定等に対応したものです。前述のコミュニティサイトの構築でもこの API を利用いただきました。
来年は、外部から利用するための API だけではなく、Movable Type と連携していただくための API セットを外部システムで用意いただけるような仕組みを作りたいなと思っています。というわけで、OAuth 絶賛勉強中です。
2009 年も Content/Community/Connect の 3 つの C を中心にビジネスが進むと思っています。まだまだやれること、やりたいことがあって、来年も楽しみです。来年もよろしくお願いします。