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Web1.0とWeb2.0の間を行ったり来たりしながら半歩先のWebを考えます。

「WEB2.0企業は小さな投資ではじめるべき」は間違い

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時々、「WEB2.0企業は小さな投資ではじめるべき」という話を聞きますが、これは大きな間違いを含んでいるのでは?と思います。

確かに、現状WEB2.0企業と呼ばれる様な企業はエンジニアが数人で立ち上げた企業というイメージがあり、企画やマーケティングと言った人材がいない分、人件費が少なくてすみます。また、インフラに対する投資も初期は少なく、ユーザ数や扱うデータの規模に対して徐々に大きくしていくという話があるのは確かですし、間違っていないと思います。

ですが、「WEB2.0企業は小さな投資ではじめるべき」では無く、「WEB2.0企業は小さな投資ではじめた」という点が事実であり、「WEB2.0企業は小さな投資ではじめるべき」なのではありません。

初期から大規模な投資が必要な場合はそれを投資すべきです。

もちろん、投資額が大きくなればなるほどリスクも高まる訳ですが、投資額の内訳として、システム投資(つまり、資産計上できるもの)が大半を占めるのであれば、企業としての資産価値は高まるわけです。

「WEB2.0企業は小さな投資ではじめるべき」という点をもう少し正確に言うなれば、「WEB2.0企業は投資対効果を求めるべき」なのではないでしょ か?とは言え、これってWEB2.0企業にだけ求めれる要件ではないので、そもそも「WEB2.0企業」という括りが間違っているんですけどね。

要するに、小さくはじめての大きく初めても投資する人、事業を展開する人の勝手なんだけど、ちゃんと企業経営しよーねーという話だけなのでは?

こんな風にWEB2.0に含まれるイメージやバズワードにはおかしなところがたくさんあるのも現状です。

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