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ウェブ解析の専門スキルを持つ「上級ウェブ解析士」及び「ウェブ解析士マスター」と事務局がチームとなり、ウェブ解析にまつわる観点から今のマーケットやデータ、さまざまな事象をわかりやすくご紹介します。

スマートフォンサイトをどうウェブ解析で扱うか

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小坂です。

久々のコラムです。

眠いのでまともな仕事が出来ません。コラムを書くぐらいしか。(笑)

iPhone5出ましたね。
iPhoneに仕事の視点でしか関心がわかない私は、未だに持っていないのですが、
画面サイズも大きくなり、使いやすくなったんでしょうかね。
手が小さい人はしんどいかもしれませんね。

口の悪い方は、「iPhone5はサムソンの端末に似ている」と言っていました。(笑)

さて、スマートフォンですが、ウェブ解析においても重要になってきています。

ウェブサイトの特徴により変わりますが、
アクセスに占めるスマートフォンのシェアはぐんぐん高まっています。

私も様々なウェブの解析をしていますが、2年前と比べると、シェア比率が5倍以上になっているサイトは多いです。

BtoBで利用者が少なそうなウェブサイトでも1割を超えることが多いですし、
BtoCで個人ユーザが多いウェブサイトだと、3割を超えてくることもあります。

スマートフォン対策を取らないということは、アクセスしてきた人の1/3を捨てているということですね。

スマートフォンのアクセスについてみていると、多い特徴は下記です。
・訪問あたりの平均ページビューが少ない。
・直帰率が高い。
・検索ワードがPCに比べると偏る傾向にある。
・ノーリファラーが多い。(アプリからのアクセスが多い?)

これらはもちろんサイトによりばらばらです。

では、スマートフォンからのアクセスはどのように解析すればいいでしょうか?
・1つは検索エンジンやSNS等流入元との絡みです。
 この二つにリンク元が集約されることが多いので、流入元別の傾向を見ることは重要な視点です。
・いつ見ているのかも大切です。
 移動時間や夜寝る前等にも気軽に閲覧できるのがスマートフォンの特徴ですから、
 今までの常識は通用しません。
・イベントの絡みを見る。
 スマートフォンはどこでも使えるのがPCとの違いですから、
 移動中、遊んでいる途中、仕事中等様々なシチュエーションがありえます。
 ウェブサイト運営側が何らかのイベントを行ったりすると、
 そことの絡みも多いです。
 ただ、あまりマッチしないケースもありますので、
 イベントとスマートフォンのアクセスの関係を見ることが大切です。
・コンバージョンポイントの設定
 スマートフォンは電話に向いています。(電話だから当たり前ですが)
 なので、電話の問い合わせや注文もしっかり記録することが重要な場合が多いです。

あと、スマートフォンはサードパーティークッキーをはじく場合が多いので、
アクセス解析ツールの選定はそこも注意してください。

レスポンシブなウェブサイトを作っていると、コンテンツの管理は楽になりますが、
容量が重くなって直帰が増えることもありますので、
どういう作りにするかもアクセス解析を参考に考えられます。
(そもそもスマートフォンユーザはPCユーザと違いますので、
 同じコンテンツを使うという発想自体が正しくない場合も多いです。)

スマートフォンのアクセスは、これまでのPCユーザの転換の場合もありますが、
真水である場合もありますので、しっかり解析しましょう。
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