声をかけられやすい人
・・・ってすなわち自分のことなのですが。と言っても残念ながら(?)ヘッドハンティングや「逆ナン」には全くご縁がありませんが(苦笑)。そんなん俺如きでは当たり前か。
それはさておき。
例えば街を歩いていて、道を聞かれる、とか、レジャースポットに行って、写真を撮ることを頼まれる、とか。過去かなりの回数をこなしてきたような気がします。なんだろう、道に関して言えば地元人っぽく見えるのか、写真を撮ることに関して言えば、まぁ普通に撮るぐらいについての誤りは無さそうに見えるのか、いずれにせよ先に断らなさそう、というのはあるのかもしれません。
声を掛けられるのは日本人だけではなく、外国人もありました。駅まで案内、写真を撮ってくれ、このATMではPLUSのカードが利用できるのか?なんてのもありましたね。英語・・・おぼつかないですが、まだ英語なら単語で理解できるけど、その他の言葉は・・・。でもお互いのジェスチャーで何とかなるもんです。一応こなしました。
声かけられ、と言えば、ご多分に漏れず、宗教系の声掛けも昔は結構ありました。それは皆がありそうな普通なことか。そう言えば最近は無いなぁ。自分の場合は東京来てから無いのかも。
あと大学時代、(以前にも書きましたが)コクヨのOA家具の配送助手をやっている時、かなりガタイが良かったので、忘れもしない、阪神尼崎駅で人と待ち合わせをしている時、おじさんが近づいてきて、「ちょっと、兄ちゃんこれ」と言ってその人が手のひらをくるっと返して差し出されたのが「自衛隊のススメ」。はぁ、と生返事をしていると、その人が「兄ちゃん今何やってんの?」と聞かれたので「大学生です」と答えると、「・・・大学生かぁ・・・」と言いながら去っていってしまった。なんなんだ、大学生やったらおっちゃんにとってはご不満か!せっかく声掛けて来たんやったらちゃんと説明してくれよ、とかえって思ったり。
ある意味こうして「こんなことがあった」とネタに出来る分だけこれらの体験は貴重かもしれません(苦笑)。
こういうことを書き始めると、色々思い出して来たので脈絡無いついでにもう一つ昔のお話を。
大阪の心斎橋にParcoがあって、その7階にイシバシ楽器があります。かつて自分の親友がそこでアルバイトしていたことがあって、その関係もあってちょくちょく出入りをしていました。7階、ということもあって、行く時はエレベーターで上るんですが、結構混むエレベーターかつ各駅になり易いので、帰りはたいていエスカレーターで帰ることにしていました。そして丁度1階のエスカレーターから出口の方に抜ける所に、これまた今は亡き「ココ山岡」というちょっと後に問題になった宝飾店が、そこの前を通らないと出口に出れない位置に配置していました。その前を通ると、綺麗な感じのお姉さんが「ちょっと!そこの彼!彼女にあげたいアクセサリーとか選んでくれないかな?」とか必ず声を掛けてくる。当時諸事情もあり彼女もいない悶悶と(?)した時期だったので、「彼女なんかおらん!知るか!」とか思いながらも「いえ、ちょっと急いでますんで・・・」とか言う誤魔化しをしている自分に何やっとんねん、と思ったことが何度もありました。
さて昨晩、業務外出・直帰の帰りに、妻から買い物を頼まれスーパーから出て家に帰ろうか、とした時、自分の年齢からしても”おばあちゃん”と形容して問題は無さそうな女の人に「あの・・・」と突然声を掛けられました。
「あの・・・」
「・・・はい?・・・」
「あのですね・・・このカメラのストロボを試させてくれませんか?」
「・・・は?」
あまりの突拍子の無い申し出に、思わず「何?何?」と引き込まれてしまった次第。後はまぁ勝手にそのおばあちゃんが話してくれるので事情の理解はできないなりに認知はできました。
すなわち、
・おばあちゃんには孫が居る
・孫は、専門学校だか大学だか高校生だか、なんだかわからないが、とにかく何かの研究発表をまとめなくてはいけないらしい
・その研究発表のテーマは、これまた何故か、いや、実際そういう研究があるのかもしれないが、複数の市販のデジカメ(コンパクトタイプ)の光の当たり方らしい
・夜の照明が当たり難い場所と、当たり易い場所でそれぞれサンプルが居るらしい
・サンプル数が必要なので、多くの被写体を用意する必要があるので、知らない人にサンプルになってもらおう、と考えたらしい
・でも、当の本人は内気な性格らしく、知らない人には声を掛けられないらしい
・結果として、おばあちゃんが何とかしてあげる、と言ったのか、おばあちゃん手伝ってと押し付けられたのか、かわいい孫の頼み、ということで、引き受けたらしい
・けれども、突然おばあちゃんが声を掛けた、としても、引き受けてくれる人もなかなか居らず、どうやらその作業は難航していたらしい
・あと一人被写体を撮ったらとりあえず終了・・・というところでなかなか最後の一人が捕まえられなかった・・・。
・・・の最後の一人がどうやら自分だったらしいです。
という訳で、スーパーの前で、デジカメ3台それぞれ、しかも暗い側と明るい側で写真を撮られました。どうも助かりました、とえらく有り難がってもらえましたが・・・。
しかしそのおばあちゃんが喜んで帰っていくのを(不思議なこっちゃ)と見送った後、家に向かって歩き出すと様々な疑問が・・・。
そもそもどんな研究やねん。なんでそんなに他人の顔が必要?デジカメ3台で済むことなの?おばあちゃんが3台もデジカメをストラップで下げている段階でかなり怪しまれるぞ。いくら内気やからっておばあちゃんにさせるなよ、自分の研究やろ・・・etc。
正直、今回のお話、突っ込み所が満載過ぎて、どこまで本当の話だったのかわかりません。ただ自分の名前や住所を相手に教えた訳でも無いので、まぁ自分の画像を撮られただけ、と。ある意味ここのブログにずっと写真を公開し続けている状態よりはまだ匿名性が保てているのかもしれません(苦笑)
ちなみに今まで前述のように様々な声掛けを受けてきた自分ですが、よく聞く”キャッチ”には一切声を掛けられたことがありません。前述のココ山岡が入ると言えば入るのかもしれませんが、街中では無い、というか・・・。
実は前述のおばあちゃんが新手の”キャッチ”だったとしたら・・・と後から人を疑うのはやめましょうね、自分。