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懐かしきシングルレコードにはA面とB面がありました。A面はヒットねらい、B面はシンガーの個性を出す。ビジネスメディア誠の連載“うふふマーケティング”が「A面」なら、こちらは「B面」。自分のこと、思ったことを1/1スケールで書きます。

君にとって「部活」って何ですか?

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「部活」と聞いて最初に何を思い浮かべるだろうか?ぼくにとっては何十年も前のことだけど、最初こう思った。

「報われないけれどがんばった。誰も褒めてくれなかったけど全うした」。

ぼくは中学でサッカー部に所属していた。正直、下から数えるほどの下手クソだった。できたのは誰でもできるインサイドキックくらいだ。三菱ダイヤモンドサッカー(70年代のサッカー少年のバイブル番組で、英国など欧州のプロリーグを放映)の視聴で鍛えたサッカー・エクスペリエンスは、現実のグラウンドの上では発揮されなかった。心の中では好プレー続出なのに、現実の土のグラウンドの上では、フニャっとしてた。

あんまり下手なのでキーパーが多かったのだが、足の筋力も無かったせいで、プレースしたボールを蹴るゴールキックが遠くに飛ばない。飛ばないと相手にボールが渡り、すぐにピンチを迎えてしまう。

こりゃまずい」と監督(理科の先生だった)が見かねて、余りボールが渡らないサイドバックにぼくを起用した。すると、来てはいけないぼくのにボールが渡るじゃないか。

よぉし!」ドリブルで前線まで駆け上がり、インテルで活躍する長友選手のように、腰を入れたハーフターンでセンタリング!と思いきや、その途中で高学年選手に足をすくわれて、脳しんとうを起こしたり(笑)。なんたるざまだ。

こんな部員だったが、1日も休まず練習に参加した。惰性と言えば惰性。マゾと言えばマゾ。辞めようと思ったことはある。でも不思議に退部しなかった。それほど腐らずに。なぜなのだろうか。

部活には何やら魔力があるのかもしれない。

【都立調布南高校の部活「勉強部」】
この記事にふと目が留まった。

東京都立調布南高校で新たな部活「勉強部」が発足

なんだと...勉強って部活かよ!

読売新聞の報道によれば、東京都立調布南高校で、「勉強部」なる部活が発足した。部活というからには監督やらコーチが必要だ。それは有名予備校から招へいをするそうだ。

授業とは別に大学受験に向けた勉強をするもので、狙いはズバリ、大学進学率アップ。学校の発案によるもので、有名予備校講師を"コーチ"に招くなどして学習意欲が高い生徒集団をつくり、学校全体の学力向上につなげたいと考えている。引用元

なんと80名が参加!だという。同校のHPを見たが、まだこの部の存在はない。次の生徒会の承認を得て正式の部となる。進路実績や偏差値を見ると、中の上の学校だ。

調布南高校が目指していること」にはこんなくだりもある。
改修の終わった真新しい校舎で、サテネット講座〔駿台〕やサテライン講座〔代ゼミ〕が実施され、多くの生徒諸君が朝早くから夜遅くまで勉強しています。

わかる。良い学校=学力が上。学力が上だと面白いヤツがいる。面白いヤツは学校価値を向上させる。そうすると生徒も集まる。だから学力をアップさせたい。わかる。

だけど勉強は部活の対象なのか...。

【ダメでも、部活を探そう】
学校は結局偏差値で決まるから、自分の希望通りとはいかない。ついでにクラス分けも自分の意志は入らない。

でも部活は違う。「なんとなく」といった曖昧な動機でも、「自分で選べる」のである。その「なんとなく」の中には、ぼくがダイヤモンドサッカーで育たように「夢の中の自分」がいるのだ。

夢に近づいてみよう。それが部活なのだ。


自分に向いているか確かめたい。だから惰性でもマゾでも、辞めなかったのだと思う。ぼくは結局サッカー選手の素質はなかったけど、今、サッカーを「読む」目は人一倍ある。それで満足してる。

だから勉強の中に夢が探せるのなら勉強部もいい。その中に自分がいるなら。

今春、会社に入社する新卒の諸君も「第一志望」じゃないかもしれない。でも絶対3年は勤めよう。どうしてもダメなら、部活を探せばいい。社内でも社外でも。じわじわ、夢に近づこう。

今日アップしたうふふマーケティングでは『若者は内向きじゃない、地球で働こう』というメッセージをこめた。こちらもよろしく。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1102/10/news008.html
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