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懐かしきシングルレコードにはA面とB面がありました。A面はヒットねらい、B面はシンガーの個性を出す。ビジネスメディア誠の連載“うふふマーケティング”が「A面」なら、こちらは「B面」。自分のこと、思ったことを1/1スケールで書きます。

mt博に粘着女子が粘着していた。

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テープをちぎって貼る。ちぎって貼る。ムサい男子は不可解な目線をちぎって投げるだけだけだが、たくさんの女子の心をわしづかみにしている。

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新作マスキングテープや限定品を集めた『mt博ーmt expo 2011』が10月31日開幕した。初日10時からのオープンに合わせて、のほほんと11時過ぎに渋谷のディクショナリー倶楽部に出かけた。始まったかな〜。女子はどのくらいいるかな〜。イベント会場へ入る道に到着するとー

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「郷さん!今携帯に電話したところです!」
相棒cherryさんが携帯をつかんでこっちにやってくるじゃないか。
「ど、どうしたの?」
「どうしたもこうしたもありません!あたし10時ちょっと過ぎに着いたんです。もう女子がわんさかいっぱいでたいへんで。ミナペルホネンの限定品はなくなるし、みんな凄い勢いで買っていくの!」

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さっそく行ってみた。おおっと!そこには粘着テープをめぐって狂乱舞する女子がわんさか!長い行列!目が粘着テープに粘着している!ヤバいですこのアトモスフィア。押されてヘタれて女子を追った。女子を追うのはぼくのサガだ。それはどうでもいい。とにかくみんなカゴにいっぱい詰め放題。すぐにカゴがなくなり、カモ井加工紙(マスキングテープの開発販売元)のテープの梱包箱が買い物カゴに変身。

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美しく幅も柄も色々のマスキングテープがいっぱい。ひとりざっと30〜50個は買っているな。いやもっとかも。バーコードリーダー片手に清算するスタッフのレジの数字を見ると、なんと11,854円!そのときキャパの手は震えていた。スマン数字にびっくりして写真は手ぶれしたのだ。

早め乗り入れで限定品ゲットと考えた我が相棒cherryさん、考えが甘かった。あれこれ選んで会計をしようとすると「整理券」を配られた。会計するのに整理券がいるのです。10時過ぎですでに67番。あまりの殺到で会計が間に合わない。一品一品バーコードリーダーでカタログシートを読む手際の悪さもあるが、たぶん平均客単価は10,000円くらい。こんなに買うとは思わないよね。

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ぼくは3年近く前にうふふマーケティングに『ムサい男たちの現場に女子が来た日......マスキングテープはアート化した 』という記事を書いた。仕掛人の谷口さん、高塚さんにもインタビューした。おふたりは汗を拭う間もなく、レジで、また会場で大忙しだった。ごくろうさまです。

ただあの行列はねえ。。。2度にわたりテレビ(TBS『昼おび!』、フジテレビ『とくダネ!』)に行列コンサルタントとして出演したぼくを行列コンサルタントとして雇ってほしかった。cherryさんは余計混乱するワよと言いやがったが、余計なお世話。しかしまあ会計待ちで4時間ってねえ。cherryさんは結局翌日精算に再訪するんですから。みんなぶーたれてました。

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以上、女子に撃たれた突撃初日レポートでした。

たかがされどテープに女子はここまでワシづかみにされるのか?マスキングテープで何をマスキングするのか?実に興味深いわけです。その答えを今回は別媒体、年明けの『プリバリイン』に書く予定です。また今週はうふふマーケティングがお休みなので、その代わりのブログでした。

初日には宮﨑あおいさんもやってきたと噂されるmt博、深呼吸してからお出かけしよう。

*文中「ミナペルホネンの限定品はなくなるし」というくだりがありますが、正確には「その場で幾つかの限定品がなくなっていた」というものです。商品は補充されるものと思われますので、がっかりされずに行かれてください。訂正いたします。
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