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懐かしきシングルレコードにはA面とB面がありました。A面はヒットねらい、B面はシンガーの個性を出す。ビジネスメディア誠の連載“うふふマーケティング”が「A面」なら、こちらは「B面」。自分のこと、思ったことを1/1スケールで書きます。

ローソン夏コレはお得なクォリティ戦略

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UchiCafeSWEETSシーズンズコレクションに行ってきた。ローソンの"夏コレ"の試食会が6月8日、表参道ヒルズで開催された。

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むふふ・・・報道陣限定のまさに甘い汁なのである。

今回の夏コレは6月21日から7月25日までの5週間、週替わりで夏のフルーツをたっぷり使ったアジア諸国のスイーツがテーマ。その全5種類、さらに同時期に発売する「夏のプレミアム」シリーズまで"食べ放題"というイベント。お誘いを受けたら行くっきゃない。

気がつけば、ぼく以外全員女子(!)というテーブルに着席して、パッションスイーツを目の前にしていた。

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夏コレを説明するプレゼンテーションが始まった。6月21日からはベトナム編「ココナッツとフルーツのチェー。タピオカ入りココナツミルクにパイナップル、スイカ、マンゴーなどフルーツたっぷり。380円は高いけれど、これが一番気になった。

次いで韓国から「さつまいものケーキ」(6/28から、280円)、中国から「フルーツと薬草ゼリーのスイーツ」(7/5から、350円)、香港から「9種類の果物のスイーツ」(7/12から、230円)、そして台湾からは「パールミルクティー」(7/19から、280円)。

フルーツをぜいたくにたっぷり、そしてウチカフェにしては高単価であることが特徴だ。

さらに同時期発売のプレミアムシリーズは「プレミアム杏仁豆腐」(6/21から発売、195円)、「プレミアムピンクグレープフルーツとグァバのロールケーキ」(7/12から、230円)、「プレミアムマンゴープリン」(7/19から、250円)。

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テーブルにずら~りと!待ちきれない!

ぼくだけじゃなく、何しろプレゼンの後、「質問は?」と言われて立ったのは、ひとりだけだった(笑)。ちなみにそれはニコニコの人。早く食わせろ!という目線にけおされたのか、早々に「はい、どうぞ!」となりました。出陣!

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真っ先にチェーへ。ココナツミルクとタピオカにほっぺたが落ちた。フルーツがどっさりで感激した。美味しいっ。380円はコンビニスイーツとして最高峰だけど、隣の女子も言っていた。

これ、レストランだったら倍以上ですよ。安すぎ!

欲張ってもうひとつ行ったのは、やっぱり定番のプレミアムロールケーキ。グァバのほのかな酸味とクリームのシンフォニーが食べやすい。グァバソースをはさんだことで製造工程にもうひと手間だそうだ。もともと手造りではあるけれど。

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ふぅーっとお腹をさすって、プレゼンでのひとつのピッチを思い出した。どうやらここに、ウチカフェの戦略がギュッと詰まっている。

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一番上が「プレミアム」、真ん中が「シーズンズコレクション」、下が「ウチカフェスイーツ」。それぞれ分析してみると;

プレミアム: 平均単価200円 メイン対象はオトコ 「ケーキ屋クォリティをコンビニで」

シーズンズ: 平均単価280円 メイン対象はオナゴ 「レストランクォリティをコンビニで」

スイーツ: 平均単価150円 メイン対象はハハコ(母と子) 「おやつをコンビニで」

プレミアムの大ヒットは、男子顧客から女子顧客にコンビニスイーツを浸透させた。予想外に美味しい!が浸透したところで、シーズンごとに女子顧客をさらうのである。ついでにパスタも買ってもらって高単価顧客を育てる(何せ男子は渋いから)。そして、山崎パンなどOEM製品もあるスイーツでは、郊外店でのファミリー層開拓が狙いだろう。

全体プランを一言でいえば「お得なコンビニ・クォリティ・スイーツ」。

ぼくは試食会のあと営業に行く予定だったので、まさに食い逃げのようにスタスタと会場を後にすると、広報の樫山さんが追ってきた。

「郷さん、今日はありがとうございました」
「すみません、こちらこそ食い逃げのようで・・・」

今日(6月8日)ビジネスメディア誠"うふふマーケティング"にアップしたのは『若者よ、ストップモーションから抜け出そう!』、チャーミングな樫山さんも登場します。樫山さんに捧ぐのコラム。こちらもぜひ読んでくださいませ。

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お土産で頂いた携帯ストラップ。相棒cherryさんに「あげないぞ」と言ってから見せた(笑)。


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