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懐かしきシングルレコードにはA面とB面がありました。A面はヒットねらい、B面はシンガーの個性を出す。ビジネスメディア誠の連載“うふふマーケティング”が「A面」なら、こちらは「B面」。自分のこと、思ったことを1/1スケールで書きます。

トイレの行列とトイレの神様と消臭剤

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この世のイヤな行列の最たるものは、駅のトイレの行列である。あれほど惨めなものはない。

あそこは行くだけでも十分に屈辱である。「アイツ、会社や家までガマンできないんだ」という目で他の乗客に見られる。でも入るしかないのだ。すると鏡の前で、大も小もしないのに、髪をいじる若者や、一歩前進しないでイタすおじさん、手も洗わず出ていく御仁、いろいろいらっしゃる。キレイな駅トイレが増えたとはいえ、まだ不潔と不満でいっぱいだ。

さらに屈辱なのは行列である。2つか3つしかないブースがぴしゃりと閉まっていて、しかもふたりも並んでいるときの屈辱感たらない。社会人失格の屈辱だけは避けたい。ひとりやふたりの行列なんてナンのその。がんばれるもんと。何喰わぬ顔してモジモジを隠さねばならないのだ。

こう言いたい。武器よりも戦争よりも何よりも、さらばトイレの行列!

かように駅のトイレが行列するのは、人間の生理タイミングと通勤・通学動線が多重にクロスするからに他ならない。トイレにはオフピークが適用できないのだろうか?生理現象と行列に相反関係をもたらす革命的理論はないのか?

駅のトイレ行列ひとつとっても、ウラ側には人間のナマ臭さがある。行列羞恥心理もあれば、行列耐久心理もある。設備投資と顧客満足の綱引きがある。

行列は奥が深い。アルトビジョン「ビジスパ」から発刊する"ことばのデザイナーのマーケティングレシピ"の第2号では、行列マーケティングの第2回を掲載中。テーマは"行列ポジショニング"。

行列を「並ぶ心理/並びたくない心理/並ばざるを得ない心理」から"エンタメ度とレア度"で分類。行列を作るにもさばくにも、まずは並ぶ人・並ばせる側の分類をしっかりさせたい。ここにしかない行列のポジショニングを展開しています。(トイレの行列については今回漏らしてしまって(笑)、次回にじっくり。行列ポジショニング理論、バク進します!)。

titlepage.pngさらに年末のトイレの話題といえば"トイレの神様"。シンガーソングライター植村花菜さんの涙がこらえらえない曲を事例に、消費者の心の底にある原風景を解説。原風景こそ消費のトリガー、心の売場づくりのエッセンスがある。

そして匂いのトドメを差すのは"消臭・除菌剤"。高性能消臭・除菌剤クラリスプロを取り上げ、もっと売れるアドバイスをしてみました。

史上最低の行列はトイレの行列。でもそこには神様もいれば消臭剤もある。よろしければ初月講読無料なので、お立ち寄りください。


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