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コンサルタントは単なる触媒

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コンサルティングと言われる仕事をするようになってから、どんな仕事をしていてもコンサルタントと呼ばれます。確かに自社として考えると、その業務内容は俗にいうコンサルティング会社と同じものも提供していますので、その会社の従業員や構成員であればコンサルタントと言われても仕方が無いと部分もあります。

しかし、その一方で気持ちの上ではコンサルタントとして行っている仕事と、そうでない仕事には明確な差があります。

まず、私個人の定義では、コンサルタントは答えを提供する仕事ではなく、お客さまの考えがまとまるように、必要な情報をまとめたり、提供したり、考えをまとめるためのお手伝いをしたり、まとまった考えを形にするものだと思っています。つまり、以前も書きましたが”触媒”であり、それ自体が知恵や行動力の源泉になるものではないと定義しています。

一方で、そうでない仕事と位置づけるものに、いわゆる単純な成果物ベースの請負の仕事があります。その場合には、エンジニアやプランナと同じで、自らゼロからのアイデアを出し、それを形にまとめていき、最終的に出来上がったものを提供し、評価をいただくものだと思っています。このような仕事では、事実とデータだけを集め、そこから最終的なアウトプットを自ら構想し、まとめあげ提出をすることになります。お客さまからみると、考えることも含めた作業自体のアウトソーシングになると思います。

世の中には、コンサルティングと称される仕事が溢れかえっています。しかし、本来コンサルティング業務は、要件定義の作業でもないですし、プラニングの仕事でもないと思います。コンサルティングと言う仕事が、お客さまの考えをまとめる仕事とすれば、その能力には単純に言い切る力や、自らの考えにどれだけお客さまが染まるかではなく、お客さまの必要とするものを準備し、資料を作っては叩かれ、お客さまの曖昧な考えを確固たるものにし、それを可視化することがどこまでできるかという能力が問われていると思います。

沢山の会社がコンサルティング部門なるものや、コンサルティング業務なるものを請負っていますが、コンサルティングというものは何であるのか、もう一度明確にしていくことで、本来提供すべき付加価値が明確になると思います。

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