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【書評】 進化する電池の仕組み

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ソフトウェア・クリエイティブ様から本を頂戴しまして、内容が大変面白かったので投稿させていただきます。

今回目を通した本は、サイエンス・アイ新書という新しいシリーズの新書、その中の「進化する電池の仕組み」です。実は、今回の機会にいくつかサイエンス・アイ新書に簡単に目を通してみたのですが、なかなか雑学吸収、さらには専門外の人が簡単に専門知識を吸収するには便利なシリーズです(特に「知って得する確率の知識」は文系出身者でありながらプラニングの仕事で様々な数字を触る必要のある人にはお勧めかと思います)。

さて、「進化する電池の仕組み」ですが、軽い気持ちで電池の仕組みや、最先端の電気機器に採用されている電池の動向を知ろうと思い読み始めましたが、内容としては電池とはどのように出来ているかから始まり、科学(化学?)的に電池の基本をとても簡単に説明しています。理系出身でない、どちらかと言えば化学嫌いの私でもすんなりと、最新の電池も含め電池がどのような仕組みでできているのか、何故一次電池、二次電池の違いがあるのか、さらには電圧がなぜ一定なのか、などなど改めて基本のきを理解できました。

改めて考えてみると、二次電池で蓄電・再利用する以外の場合には、電池は基本的に物体からエネルギーを取り出すものです。石油を燃やして発電して、膨大なロスを生みながら送電線経由で送電され利用する電気に比べるとかえって効率的なのでは、とふと疑問に思いました。使い捨てに関する環境面、その他の問題に関してはきちんと説明されていて、様々な問題があることは理解していますが、電池のエネルギー利用効率に関してもできれば説明して欲しかったとも思います。

その一方で、新しい電源(電池)に関してもさわりだけですが、いろいろ触れていました。最近話題の太陽電池、燃料電池など、断片的な知識はありますが、まとまった形で基本からよく解説をしてありこちらの理解も進みました。

このような基本をやさしく紐解く科学書がもっと沢山出てきて、手軽に購入できるようになるとよいですね(本屋さんでは結構増えてきたように見受けられますが)。

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