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ウソをつくから人間である

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「宙に浮いた年金」や「コムスン」など、大きな事件がいくつか起きていて記者会見や国会答弁が頻繁にテレビで放送されています。事件そのものに関しては、様々な意見やわからない事実が沢山あると思いますので、推測でコメントをすることは避けたいと思います。しかし、その一方で、国会答弁、記者会見でのお話を聞いていると、どうしても”ウソをつくサル”という本を思い出します。

この本では、人間がどのようにウソをつくのか、またウソを付く理由などを雑談的にまとめた本です。「人間は言葉を話すから、ウソをツク、だから人間はウソをつくサル(霊長類の例えですね)である」という言葉から始まり、ウソのつき方に関していろいろな側面から書かれています。

その中で、よく出てくる内容として、言葉が指している真実そのものがウソではないのだが、言葉のトリックによって理解や操作されるウソに関して様々な例を出しています。国会答弁や記者会見で使われている言葉も、よくよく考えてみると理解を操作するためのウソが溢れているように思います。事実を隠す必要があるのか、それとも事実であるかどうか判断できていないのか、事実を隠す以上にウソをつく必要があるのか、そもそもの理由はわかりませんが、公の場所で話される言葉に関しては、聞く側が洞察力をもって、”ウソ”を見極めなければいけませんね。

ウソは社会生活を上手く行っていくために必要なことであることも事実ですが、度を過ぎるとかえって社会生活を混乱させることもあります。その意味でも、ウソの正体を知ることで、社会生活、人間関係を上手くこなしていく、そんな心の余裕が必要なのかも知れません。

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