資格は品質の向上にはつながらない
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世の中にはいろいろな資格が存在します。公的な資格、企業が提供する資格など、検索をしてみると信じられないほど多くのものが提供されています。その中の免許に相当する”持っていないと、当該行為ができないもの”以外のものにどれだけの価値があるのか考えてみたいと思います。
資格を取らなくでも、実際の行為はできると言う前提であれば、資格自体は重要な意味を持ちません。しかし、そのような状況でも資格が重宝されることはいわゆる”お墨付き”としての意味合いが大きいと言えます。誰でもできるということは、最終的な品質、信頼に関して基準が無く、結果として購入する側からの的確な判断が難しくなります。そのため、一定の基準を設けて、品質・レベル・信頼などを担保することで資格制度が成立します。
しかし、よく考えてみると、資格制度では最小限の知識や技能の確認はされますが、一つ一つの物事に対する作業結果(品質)の担保は行われていません。また、資格を取ることでも作業品質の向上につながるものは少ないことも事実です。
そう考えてみると、資格は一種のバロメータや、悩んだ時の補足評価事項、実際には資格に関係なく、実際の仕事で判断するほうが適切と言えると思います。資格万能主義という考え方もありますが、実際には資格で仕事の内容が決まるのではないということも常に頭の片隅に置いておく必要があると思います。
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